第12話 雰囲気 ページ13
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昨晩Aに送ったメール。結局返信はないまま。
今朝ちゃんと登校してきたAに少し安心はしたけど、いつもと様子が違うことくらいすぐ分かる。
「心配だな…」
話しかけるタイミングを探すけどなかなか見つからない。そうこうしてるうちにもう放課後だ。
「今日1回も話してないじゃん」
さすがに焦りを感じた俺は、SHRの後すぐAに話しかけるつもりでいた。
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「────……徹、ちょっといい?」
「え?」
でも先に話しかけてきたのはAの方。俺は大人しくAの後に着いて行く。どうやら屋上に向かってるみたいだ。
「…ねぇ、熱はもう大丈夫?」
少しだけ前を歩くAを見つめながらたずねる。Aはこちらを向かずに「…大丈夫だよ」と短く答えた。
階段を上がって屋上の扉が開かれる。ずっと俺に背を向けていたAがやっとこちらを見た。
「───────徹。」
「…どうしたの?」
良い話だと信じたい。でもAの雰囲気がそうは思わせてくれない。
「まだ、ちゃんと会って言ってなかったから」
「え…?」
切ないような悲しいような、でも真剣な表情でAは俺を見る。
「─────…私達、ちゃんと別れよ」
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白鈴(プロフ) - 利人さん» 及川〜(笑) ありがとうございます 嬉しいです(o^^o)これからもがんばります!! (2017年3月24日 1時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
利人 - あれ…及川………カッコいい… すごく感動しました!これからも頑張ってください! (2017年2月17日 18時) (レス) id: e5d1b4c8ae (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - 小悪魔たんさん» わ〜ほんとですか( ; ; )そう言っていただけて光栄です!とても嬉しいコメント感激してます!こちらこそ、読んでくださりありがとうございました!! (2017年2月6日 22時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔たん(プロフ) - なんか、もう!超超超よかったです!!私、こんなに目が離せなくなったの初めてです!もう読んでてドキドキしました!こんな風にコメント書いたのも初めてです!こんなにいい小説をありがとうございました!!!! (2017年2月4日 15時) (レス) id: 5c5226b33f (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - pipiさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません!とても嬉しいコメントに、この小説をかいて良かったなと思いました( ; ; )テッシュ郵送するので住所教えてください(こわい) 読んでくださりありがとうございました! (2016年12月7日 20時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白鈴 | 作成日時:2015年5月10日 21時