検索窓
今日:10 hit、昨日:11 hit、合計:3,522 hit

07 ページ9

.



もう疲れた___


このままここで楽に_____


逃げる事を諦めたAの体は脱力したように座ったまま



『(お母さん、お父さん…今いくから)』

Aは男の方を見ながら静かに目を閉じた


.


「俺のものになっていたら良かったものを…!」

執着なのか独占なのか、どの欲に掻きたてられたか知りもしないこの男に殺されるんだ



男は勢いよくAに目掛けてナイフを振り下ろした



ぎゅっと目をつむった時_____



.



.




ブシャアァアアアッ_____と千切れた様な音がした

それと同時に顔に水滴の様なものが飛んできた感覚さえした



『(痛く、ない…)』



急に静かになったと恐る恐る目を開けてみる



.



『…え、』



目の前には、私を殺そうとしていた男が血まみれになって倒れている

その男の元にもう一人の姿があった



「やぁ、君が宝石の女?」


手には、死体になったであろう男の血を付けてニコニコと笑っているピンク頭の青年

どうやって殺したのかもわからない


『………して、』



怖いと言う感情が湧き出てこない


やっと楽になれると思ったのに____


『ころ、して……っ』



初めて会った青年の目は笑ってはおらず、口元だけが上がっている


「質問の答えになってないなぁ」



そう言いながら青年は私に近づいた



.



.

08→←06



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.8/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 神威 , 春雨
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:キマイ | 作成日時:2023年3月19日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。