68話 ページ27
〜続き〜
2人で、たわいもないことを話しながら数十分ほど飲み続けた。Aの顔が少しずつ、真っ赤になってきたので、ストップをかけた。
｢お前それで最後な…。顔赤いぞ。｣
｢なあに言ってんだあ。私はまだ飲めるぞ。｣
…呂律も回ってねえし、なんかふにゃふにゃだ。
｢それを世間的には酔っ払ってるって言うんだよ。明日に響くからやめとけ。｣
｢…やあだね。銀時とゆっくり話せる機会なんてそんなにないんだからなあ！｣
｢別にいつだって話してやるから！｣
｢…私はみんなと違って戦に出てないんだ。私なんかと話す暇あるならちゃんと休めバカやろー。｣
｢お前言ってくことぐちゃぐちゃだぞ！！｣
｢…ねぇ、銀時。…だあいすき。｣
酔っ払ったAとの会話は、会話と呼べるものではなかった。
だから、Aからの好きという言葉に対してドキッとはしたものの、酔っ払いの言葉として受け取った。
｢はいはい、ありがとう。｣
俺はこのとき、真に受けるもんか、きっと友達としての仲間としての好きであると自分に言い聞かせた。
〜過去回想終了〜
｢…お前あれ本気だったの。｣
｢確かに酔ってはいたが、記憶も意識もちゃんとあった…。だから私はてっきり、振られたもんだと…。｣
まじかよ…。馬鹿かよ俺。
あんなに酔ったAを見たのが初めてだったから、どうせ記憶もないだろうと、次の日目覚めたAに特に何も聞かなかったのだ。
｢…それは悪かった。けど、俺はあん時からお前のこと好きだよ。｣
｢…私は、私だってずっと好きだ。何回も諦めようとしたけど、無理だったんだよ…。｣
顔は合わせず、下を向きながらAは言葉を紡いだ。
嬉しいという感情で正しいのか、幸せという感情が正しいのか、とりあえずポジティブな感情でいっぱいになった。
｢今すぐは無理だけど、無理っつーか無理させたくねえから。ちゃんとAの中で整理が着いたら、今回のこと忘れられるくらい抱き潰してやる。｣
｢…うん。ありがとう、銀時。｣
そう言って笑ったAは、さっきとは打って変わって無理をしている笑顔ではなく、心からの笑顔を見せてくれた。
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銀羅(プロフ) - 凛さん» 長い間、お待たせしました！何回も読んでくださり本当ありがとうございます！なに書こうか、考えがだんだんまとまり出した感じがしてるので、また頑張ります！ (2020年11月20日 17時) (
レス) id: a7867cf727 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 更新凄く嬉しいです。何度も何度も読み返してはずっとお待ちしておりました。先の展開とか、行き詰まるとやる気なくしますよね。けどこれからも更新お待ちしております、頑張ってください！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 0f5c65d312 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 頑張ってください！続き読みたいです！ (2020年3月26日 1時) (レス) id: e1da7af444 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - とっても続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年11月9日 21時) (レス) id: 8be7be3569 (このIDを非表示/違反報告)
銀羅(プロフ) - トマトさん» ありがとうございます！！更新頻度は遅くなると思いますがよろしくお願いします！！ (2019年10月15日 0時) (レス) id: d2e8927ad9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀羅 x他1人 | 作成日時：2018年9月22日 21時
