57話 ページ14
帰ってきた新八を連れ、『ひのや』へ向かうと、店の前で清太がブンブンと手を振っていた。
「銀さーーーーん!!」
「よぉ、清太。元気にしてたか?」
「うん!さぁ、銀さん!早く入って!!」
子供らしい笑顔で迎えてくれた清太に引っ張られ俺たち万事屋はひのやへ入った。
中には車椅子に乗り、ニコニコと微笑んでいる日輪がいた。
「銀さん、新八くん、神楽ちゃん久しぶりだね。」
「こんちには、日輪さん」
「団子ないアルか!?」
挨拶をする新八に対し、食い物を急かす神楽を横目に、俺は依頼について口を開いた。
「…んで、月詠は??」
「…今はね、いないんだ。また1人で何か考えながら吉原を飛び回っているんじゃないかね?」
月詠がいないってなれば、俺たちは何しに来たんだ…と思ったが、居ないのならばしょうがない。なにやら、悩みを抱えているやつを無理に連れてきてもなんの意味もないから。
俺たちは月詠の帰宅を待ちながら、日輪と清太により用意された団子を口に運んだ。
そんな中で清太がニコニコと笑ったまま口を開いた
。
「最近はね、あんまり来てくれない人が来てくれるから嬉しいんだ、おいら!!」
「…『最近は』ってなんだよ」
「この前はAねぇちゃんが、来てくれたんだ!そんなに長い時間話せたわけじゃないけどさ!」
「Aが…?」
そのとき、俺たちの会話を聞いていた日輪が急に怒った表情で清太をどなりつける。
「…!清太、あんまりその事は口に出すんじゃないよ!!」
「…ごめんなさい」
シュンとした清太を気にすることよりも俺の頭は疑問で埋め尽くされる。
鳳仙を倒したあと、日輪・月詠・清太に少々に紹介をするために、連れてきたことが何度かあるが一人でくるなんて珍しいと思った。
…しかし、なぜここへ来たのか俺には検討がつかない。ただ、会うのなら俺達も一緒にってなるだろう。
そして、あの怒り方をした日輪。Aがここに来た理由を間違いなく知っているはずだ。
それも、怒るほどの理由を…。
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銀羅(プロフ) - 凛さん» 長い間、お待たせしました!何回も読んでくださり本当ありがとうございます!なに書こうか、考えがだんだんまとまり出した感じがしてるので、また頑張ります! (2020年11月20日 17時) (レス) id: a7867cf727 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 更新凄く嬉しいです。何度も何度も読み返してはずっとお待ちしておりました。先の展開とか、行き詰まるとやる気なくしますよね。けどこれからも更新お待ちしております、頑張ってください! (2020年11月20日 0時) (レス) id: 0f5c65d312 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 頑張ってください!続き読みたいです! (2020年3月26日 1時) (レス) id: e1da7af444 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - とっても続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年11月9日 21時) (レス) id: 8be7be3569 (このIDを非表示/違反報告)
銀羅(プロフ) - トマトさん» ありがとうございます!!更新頻度は遅くなると思いますがよろしくお願いします!! (2019年10月15日 0時) (レス) id: d2e8927ad9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:銀羅 x他1人 | 作成日時:2018年9月22日 21時