56話 ページ13
銀時side
ブルルルルッ…プルルルルッ
1本の電話の音が依頼もなく、することも無い万事屋に響いた。残念ながら、今新八は買い出しに出かけており、電話に出られる人物は俺か神楽しかいないが…。
「…銀ちゃん、早く出ろヨ。」
どこぞのお姫様だ。給料は払ってなくても、一応社長と従業員であることを自覚してほしい所だ。
文句を言いたいのを抑え、電話をとる。
「…もしもし、万事屋銀ちゃんです。」
『あいかわらず、だらけた声してるねぇ。…銀さん。』
電話の主は日輪だった。そうそう掛けてくるやつではないから少々の驚きがあったが、電話口に耳を傾けた。
『申し訳ないんだけどさ、万事屋に依頼をしたいんだよ。』
「…そりゃー、大金貰えるってことでいいよな」
相も変わらず金欠なうちらにとってはありがたい幸せだ。貰えるもんは貰っとかねぇと…。
『大金を払うほどの大きな依頼じゃないんだけどさ、解決できるのはアンタらしかいないんだよ。』
「…どういうことだ?」
「私が万事屋に頼んでまで解決してほしいことなんて決まってるさ。…月詠のことだよ。最近昔に戻ったみたいに誰も頼らなくなってね…。心配なのさ」
日輪の話を聞けば、月詠の様子がおかしいからなんとかして欲しいってことだろう。そんなこと自分で解決しろ、と言いたいところだが、金も貰えるし、なにより吉原とは縁があるから断る理由なんざなかった。
「…依頼承った。」
日輪は「ありがとうね」と言うと、電話を切った。
俺は新八が帰るのを待ち、吉原へ行く準備をした。
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銀羅(プロフ) - 凛さん» 長い間、お待たせしました!何回も読んでくださり本当ありがとうございます!なに書こうか、考えがだんだんまとまり出した感じがしてるので、また頑張ります! (2020年11月20日 17時) (レス) id: a7867cf727 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 更新凄く嬉しいです。何度も何度も読み返してはずっとお待ちしておりました。先の展開とか、行き詰まるとやる気なくしますよね。けどこれからも更新お待ちしております、頑張ってください! (2020年11月20日 0時) (レス) id: 0f5c65d312 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 頑張ってください!続き読みたいです! (2020年3月26日 1時) (レス) id: e1da7af444 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - とっても続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年11月9日 21時) (レス) id: 8be7be3569 (このIDを非表示/違反報告)
銀羅(プロフ) - トマトさん» ありがとうございます!!更新頻度は遅くなると思いますがよろしくお願いします!! (2019年10月15日 0時) (レス) id: d2e8927ad9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:銀羅 x他1人 | 作成日時:2018年9月22日 21時