8話 ページ10
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「うわぁ、明日絶対二日酔いだわこれ。」なんて言いながら、隣を歩く銀時。なんやかんや、家まで送ってくれるらしい。別に大丈夫なのに、断ってもダメの一点張りで、これ以上何を言っても無駄だと思い、送って貰うことにした。
「そんで、なんでお前がこんな時間に外出してるわけ」
ふと思い出したように言う銀時。そういえば、水を渡した時も私がいることにとても驚いていた。
「お妙の仕事の手伝いだよ。」
「お妙の仕事…」
「うん。キャバ嬢やってた」
「…は!?き、キャバ嬢!?」
目をまん丸くし、大声を出す銀時。そんなに大声を出して、頭痛くなんないのか。そして、近所迷惑だわ。
「え、なんでそんなに驚くの。言ってなかったっけ」
「いやいやいやいや、聞いてねぇ!!初耳!!」
自分では言ったつもりだったが、言っていなかったようですごく驚かれている。というか、言っていなくても新八を通して知られていると思った。
「居候の条件でね、たまに手伝いてるの」
「…お前まさか、接客とかしちゃってる感じ?」
「当たり前じゃん。」
「うわぁ、まじかー」と言って頭を抱え込む銀時。なぜ、そんなに慌てふためいているのかは私にはさばぱりだが…。
まぁ、驚かれるのも無理はないのかもしれない。銀時が私がキャバクラで働いてるなんて思わなかったように、私だってこうやってキャバクラで働くなんて想像だにしてなかった。人生何が起こるかわからないとはよく言ったものだ。
「お前、簡単に男に触りてねーだろうな」
「…あーうん。まぁ、それなりに気をつけてはいますけれどもねぇ…。」
とても曖昧な答え方をしてしまった。だって、さっき触られたばっかだもん。こういうとき、嘘つくの上手だといいんだけどね。多分銀時には色々バレてる。
「チッ…。」
「え、なんで舌打ち。」
「…腹立つ」
「なに急に…。こわ…」
少し不機嫌そうな銀時は、私の頭をグシャグシャになるまで撫でて、「…行くぞ」と言って私の前を進んでいった。
いつもと違う銀時に違和感覚えながら、そのあとを追っていった。
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銀羅(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» 初めまして!コメントありがとうございます!キュンキュンして貰えたなら書いた甲斐がありました!!できるだけ毎日更新したいと思っています!!そろそろ続編にも行く予定なので、これから応援よろしくお願いします!! (2018年9月20日 19時) (レス) id: 0bdbea2a96 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お初にお目にかかります!ただのアニメ好きです!銀さんとの水上オートバイクのお話すごいキュンキュンしながら読んでました!お話今までのも素敵でした!続き楽しみにして待ってます!更新自分のペースで頑張ってください! (2018年9月20日 12時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
銀羅(プロフ) - 2度もコメントありがとうございます!!凄く嬉しいです!これからの展開も楽しんでください!! (2018年9月16日 21時) (レス) id: 0bdbea2a96 (このIDを非表示/違反報告)
華乃花 - 次のお姫様との対決が、とても楽しみです!銀さんの嫉妬感大好きです!これからも応援し続けます!!!! (2018年9月16日 16時) (レス) id: b2e278142f (このIDを非表示/違反報告)
銀羅(プロフ) - 華乃花さん» ありがとうございます!!応援してくださる方がいると頑張れます!!更新頑張るので、これからも読んでいただけると嬉しいです!! (2018年9月15日 21時) (レス) id: 0bdbea2a96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:銀羅 x他1人 | 作成日時:2018年9月5日 21時