34話 ページ36
銀時side
Aの体調が戻ったころ、神楽と新八の様子を見ると、神楽は卓球で疲れたのか卓球台の上で爆睡。新八は神楽にボコボコにやられたので気絶して、白目を向いていた。
｢なにやってんのこいつら｣
｢二人とも全力で遊んだね…若いってすごいな｣
そこ感心するところじゃねーし…。
ったく、誰がこいつらを部屋まで運ぶと思ってんだよ。神楽を背負い、新八を引きずる。
｢どっちか運ぶの手伝うよ？｣
｢あ？？いいよ、さっきまでフラフラだった奴が運んでまた倒れたら俺がまた運ばなきゃいけなくなんだろ｣
｢…ソウデスヨネ｣
こんな会話をしながら、俺たちは部屋へと向かう。
部屋につくと、ベットにこいつらを投げすてる。Aが、何か｢人を投げるな！｣とか怒ってるけどそんなん気にしねぇ。それに俺はこいつに少なからず、怒ってるのだから。姫様とやらに沖田くんをすきと勘違いされたことを。
傍から見れば確かにあの二人はとても仲良さそうで、恋人に見えなくもなかった。悔しいが…。Aの顔もイキイキしているように見えた。沖田くんを好きではないと全力で否定はしていたが、その話は本当なのか、疑っていた。
そんなふうに思っていることを知らないAは呑気に、俺に｢お茶入れたけど、飲む？｣なんて聞いきた。これだから、能天気なやつは困る。
昼間は昼間で急に姫さんと竹刀でぶつかり合うわ、風呂に入っただけでのぼせるわ…。目が離せない。何をやらかすかわかんねぇ。
｢お前、まだ刀振れたんだな｣
｢なに、嫌味？…私だってそれなりにやってきたんだから｣
女だってのに、寺子屋の時から俺らに着いてきて、刀をぶつけ合ってきた。Aは俺に勝ったことねぇけど。
懐かしい記憶を辿りながら、持参したジャンプを読み進める。
(…今週のギンタマンおもしれぇじゃん)
なんて思いながら違う話を読もうとした。しかし…。｢ねえ、銀時｣と俺を呼ぶ声がした。
｢なんだ…よ｣
ジャンプから目を離しAを見ると、土下座をしているAがいた
｢え、は？お、お前なにしてんの！？｣
｢銀時、非常に頼みにくいことなんだけど聞いていただけないでしょうか…。｣
こんな深々と頭を下げるほどの頼みだ。余程のことだと思い、俺は真剣に耳を傾けた。
｢お腹の包帯巻き直して貰えないでしょうか！！！！｣
｢…は？？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 219人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
銀羅(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» 初めまして！コメントありがとうございます！キュンキュンして貰えたなら書いた甲斐がありました！！できるだけ毎日更新したいと思っています！！そろそろ続編にも行く予定なので、これから応援よろしくお願いします！！ (2018年9月20日 19時) (
レス) id: 0bdbea2a96 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お初にお目にかかります！ただのアニメ好きです！銀さんとの水上オートバイクのお話すごいキュンキュンしながら読んでました！お話今までのも素敵でした！続き楽しみにして待ってます！更新自分のペースで頑張ってください！ (2018年9月20日 12時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
銀羅(プロフ) - 2度もコメントありがとうございます！！凄く嬉しいです！これからの展開も楽しんでください！！ (2018年9月16日 21時) (レス) id: 0bdbea2a96 (このIDを非表示/違反報告)
華乃花 - 次のお姫様との対決が、とても楽しみです！銀さんの嫉妬感大好きです！これからも応援し続けます！！！！ (2018年9月16日 16時) (レス) id: b2e278142f (このIDを非表示/違反報告)
銀羅(プロフ) - 華乃花さん» ありがとうございます！！応援してくださる方がいると頑張れます！！更新頑張るので、これからも読んでいただけると嬉しいです！！ (2018年9月15日 21時) (レス) id: 0bdbea2a96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：銀羅 x他1人 | 作成日時：2018年9月5日 21時
