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2話 ページ4

「やぁ、近藤さん。生きてるかい??」



昼ドラを見終え、いいシーンを見れなかったと怒っているお妙にバレないようにこっそりと抜け出し、外にやってきた。


白目で、口から泡を吹いている近藤さん。いつ見ても痛々しいばかりだ。


本日も近藤さんを真選組まで届けるため制服の襟を掴む。さすがに、こんな体のでかい男を1人で担ぐなんてこと私には出来ないので、引きずっていることくらい許して欲しい。



真選組までの道のりで、近所の方々の目は痛いが、もうそんなの慣れた。改めて思う。慣れって怖い…。



近所の目を気にせず、歩みを進めていると、

「あ、アレ…??ここは…??」


という近藤さんの声が後ろから聞こえた。
あまりに殴られたすぎたためか、記憶が吹っ飛んでいるようだった。


「目覚めましたか、近藤さん」

「あれ、Aちゃん。なんで君がここに…??)

「またいつもの通り、あんたを真選組に連れてってるだけですよ。」



「いやぁ、すまないね!!」と殴られたのが嘘かのように大口を開けて笑う。



(本当、真っ直ぐな人だな)



私は近藤さんという人間の生き方が好きだ。決してストーカーという行為を認めている訳では無いが…。

生き方が好きというのと同時に、彼の何度お妙に振られようとも立ち向かっていくその様が、私にはないものだと思った。


「…ねぇ、近藤さん。なんで、あそこまでお妙にボコボコにされるのに、振られまくってるのに、諦めないの?」



だから、私は素直に疑問をぶつけた。いくら探しても、私には考えが見つからなかった物の。



「お妙さんはさ、ツンデレだろ?やっぱ、アレは愛情の裏返しってやつでさ!!俺はお妙さんの心理をわかっているのよ!」



…善意撤回。聞く人待ちが間違えたかもしれない。あれは全力で嫌がってるよ。誰がどう見ても…。


しかし、近藤さんの言葉はこれだけでは終わらなかった。


「それとな、お妙さんの頭の片隅にでも俺がいて欲しいんだ。」


「頭の片隅に…」



これはまた私の知らない考え方だ。
素直に面白いと思った。


それと同時に、私の頭に浮かんだのはやはり、銀髪頭だった。

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銀羅(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» 初めまして!コメントありがとうございます!キュンキュンして貰えたなら書いた甲斐がありました!!できるだけ毎日更新したいと思っています!!そろそろ続編にも行く予定なので、これから応援よろしくお願いします!! (2018年9月20日 19時) (レス) id: 0bdbea2a96 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お初にお目にかかります!ただのアニメ好きです!銀さんとの水上オートバイクのお話すごいキュンキュンしながら読んでました!お話今までのも素敵でした!続き楽しみにして待ってます!更新自分のペースで頑張ってください! (2018年9月20日 12時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
銀羅(プロフ) - 2度もコメントありがとうございます!!凄く嬉しいです!これからの展開も楽しんでください!! (2018年9月16日 21時) (レス) id: 0bdbea2a96 (このIDを非表示/違反報告)
華乃花 - 次のお姫様との対決が、とても楽しみです!銀さんの嫉妬感大好きです!これからも応援し続けます!!!! (2018年9月16日 16時) (レス) id: b2e278142f (このIDを非表示/違反報告)
銀羅(プロフ) - 華乃花さん» ありがとうございます!!応援してくださる方がいると頑張れます!!更新頑張るので、これからも読んでいただけると嬉しいです!! (2018年9月15日 21時) (レス) id: 0bdbea2a96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:銀羅 x他1人 | 作成日時:2018年9月5日 21時

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