好きだけじゃ、超えられない壁がある【坂田銀時】

18話 ページ20

銀時side



新八の家に早足で向かえば、心配そうに外にたっているお妙がいた。


｢…！銀さん｣


｢お前っちの居候どこいっちゃったんだよ…。人様に迷惑掛けやがって…。｣


｢そんなこと言ったって、銀さんが1番心配してるんじゃないですか？｣


｢自分だって心配そうな面してやがる癖によく言うな｣


｢えぇ、すごく心配。お願い銀さん。Aちゃんを探してください…。｣



そんなこと言われなくたってもちろんそのつもりだ。最近Aになにか変化がないかを聞いてみた。少しでもなにか手掛かりが欲しい。


｢そういえば、Aちゃんをよく指名するお客さんが最近できたのよ。Aちゃんがいる日にいつも来店して、指名すれば帰るまで接客させてたわ。｣


そういえば、最近ニュースでよく見かける。キャバクラで気に入った女を無理矢理襲う事件が多発してるって。…もし、Aがそれに巻き込まれていたら…。考えてみたくもない。

それでも、かなりの手掛かりになった。名前や特徴を聞き、真選組に連絡をして調べさせることにした。


・





・





・





・




・



あれからしばらくすると、連絡が入った。






その男は花田幸弥と言い、どうやら普通のサラリーマン。なぜそんな一般人っぽいやつが…？と思ったが、そういうやつこそ危険な場合もある。その男の住む家の住所を聞き、そこへ向かっていった。


もし、その家に行ってAが居なければとりあえず一安心。また、振り出しには戻ることになるが…。

だか、その花田っていう男があいつに手を出そうものなら、ぶった斬る以外の選択肢はねぇ。


(…無事でいろよ。)


ただそれだけを願って、前に進んで行った。

19話→←17話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す