昔からの思いと考えはなかなか変えられない ページ32
Aside
「九条嘉助…アンタがこの事件の首謀者かしら!?」
九条「御明答!貴様の言う通りだ」
沖田「へぇ…幕府の役人の奴が攘夷志士と繋がってるとは…驚きでィ!」
九条「はっ、笑わせてくれるじゃねぇか。俺を嗅ぎ回っていた癖に驚くとはなぁ!」
土方「…随分と舐めた口をきくがてめぇ…今の状況分かってんのか!?」
刀が激しくぶつかり合う。
こいつ…強い
九条「なんだ?そんなに思い詰めた顔をして!」
「こっちに意識を向けれるなら自分に集中すれば!」
激しく刀がぶつかり、遂には火花が散った。
…こりゃ刃こぼれするのも時間の問題ね、なんて事を考えた。
九条「ウォーミングアップはこれくらいでいいだろう。」
土方「何を言って…!!」
沖田「A姐!!」
何が起きたかわからなかった。
ただ、大きな爆風と共に私の体が宙に浮いた事だけしかわからなかった。
沖田「…姐さ!A姐…!!A姐さん!!」
土方「姉さん!!姉さん!!」
意識が曖昧な中、総悟と十四郎の声が聞こえた。
必死に私を呼ぶ声。
なんだか辺りがぼんやりしている。
少しずつ良くなってきた視界に映ったのは
少し崩壊したコンクリート製の大きなブロックのようなものが辺り一面に崩れていた。
「また…爆弾?」
…でも、生きているだけマシか。
九条「そこまで巻き込まれては無いだろう。」
「く、条…!!」
目の前に全く傷のついていない九条が現れた。
「殆ど無傷とか…ふざけ、てんの!」
九条「そういう貴様は傷だらけだな」
「ふん、こんな傷、まだ全然行ける、わよ!」
九条「意識もハッキリとしてないのにか?」
確かにしてない。
あちこちに怪我を負っているし、言葉も少し、途切れ途切れになっている。
九条「今まで大変だっただろうな。…ここで死ぬか?」
いきなり九条の声色が優しくなった。
そのせいもあってか今、私の中の何かが切れた。
「…アンタに私の何が分かるのよ」
九条「俺は凄く慎重な部類の人間でなぁ?貴様のことを調べられるだけ調べたんだよ」
「あら、そう…あまり情報はないだろうけど、ね」
だって私は
だから…残っていないはず。
あんなの…見る価値もないから。
九条「勿論だが貴様の過去も調べるだけ調べ尽くした」
九条「たまげたなぁ、真選組の紅一点とも言えるお方が身売りとはなぁ!!」
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白いましゅまろ(プロフ) - 甘味さん» 閲覧、コメントありがとうございます!やっぱり銀さん人気ですね!(*゚Д゚)オォォ... (2018年12月11日 19時) (レス) id: 9ad69f39ef (このIDを非表示/違反報告)
甘味 - 凄く面白かったです!落ちは銀さんがいいと思います!これからも更新頑張ってください! (2018年11月15日 13時) (レス) id: a10a38cd02 (このIDを非表示/違反報告)
白いましゅまろ(プロフ) - 白桜姫さん» オチ提供ありがとうございます!やっぱり主人公の銀さんも素敵です!(( (2018年11月13日 22時) (レス) id: 9ad69f39ef (このIDを非表示/違反報告)
白いましゅまろ(プロフ) - レモンティーさん» オチ提供ありがとうございます!甘いマスクの沖田さん!良いですねぇ(( (2018年11月13日 22時) (レス) id: 9ad69f39ef (このIDを非表示/違反報告)
白いましゅまろ(プロフ) - 愛美さん» 返信が遅くなりすみません。今はどちらのデータもフレンドの数が上限に達している為、なる事が不可能です!ごめんなさいm(_ _)m (2018年11月13日 22時) (レス) id: 9ad69f39ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かこのひと | 作成日時:2018年8月29日 19時