【銀魂】土方さんのお姉さんは理想の姐さん2

言葉とは反対で ページ18

Aside



｢ただいま帰りました。｣

そう言って屯所に入る。
...なんだろう。
みんながバタバタしている。
凄く忙しそう。

そんな事を思っていると

近藤｢Aちゃん｣

近藤さんに話しかけられた。

｢どうしましたか。｣

近藤さんの声色的にも、少し焦っているような感じがする。

近藤｢とりあえず、着いてきてくれるか？｣

｢分かりました｣

そう言われて近藤さんの後ろを着いて行く。
そして、そのまま局長室へ入った。


｢失礼します｣

中に入ると、
既に十四郎と総ちゃんが座っていた。

やっぱり近藤さんと一緒で、
総ちゃんは何処か焦っているような感じがする。

十四郎は...苦虫を噛み潰したような、そんな顔をしている。



何故か胸騒ぎがする。


なにかしら...。

分からない。

分からないけれど...









何かが起こる。







そう、私の第六感が伝えている。




どうしてか、背中に嫌な汗が伝った。





近藤｢とりあえず...座ってくれるか。｣

｢はい。｣

いつもの事ながら、ピシッと背筋を伸ばし、正座する。

...今回は、十四郎と総ちゃんも近藤さんを挟んで隣りに座っている。


なので、私が3人と向かい合っている状態。


近藤｢...あの、な｣

近藤さんが呟くような大きさの声で話し始めた。


近藤｢...。｣

話を切り出したのに、不自然に止まる近藤さん。


近藤｢なぁ、Aちゃん。...俺らに何か、隠してないか？｣

｢...隠し事、ですか？｣

少し言葉に詰まった。
それは勿論、あるからだ。



｢無いですy土方｢嘘つかねぇでくれよ！｣!?｣

普段、声を荒らげない十四郎が声を荒らげた。


あぁ、やっぱり。


もう無理かもしれない。


土方｢っすまない。...なぁ、姉さん。｣

土方｢攘夷戦争。参加してただろ｣


嗚呼、やっぱり。



もうとっくにバレてたんだわ。


沖田｢姐さん、何か、何か言ってくだせｪよ！｣






昔、誰かが言っていたわ。



沖田｢違うって、言ってください!!｣




嘘を吐いても必ず、いつかはばれる。



沖田｢姐さん！｣



そう言っていた。





今まで、隠しててごめんなさい。




でも、出てきた言葉は




｢...こんなに早くバレるのね。｣




冷たくて。



｢何処で見つけてきたの？｣




馬鹿みたいに冷たい言葉しか出てこない。




｢ちゃんと捨てた(しまった)筈なのに...ね？｣



どうして？どうしてこんな事しか言えないの？

ひとりの時間を欲す→←2歳年上。

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