12話 ページ14
ぴくとside
グルッペンさんに悪魔の勧誘を頼まれ、城中を探して見たが、
pk「何処にも居ないんだけど…」
全くと言っていい程あの悪魔に出会わない。
もしかしたらもうこの軍を出て違う所に行ってるんじゃ無いのか？
日が暮れるまで城中を歩き回っていたが、そろそろ幹部の方達の夕飯を作らなければならない為、一旦探すのを諦め食堂へと向かった。
食堂はキッチンと食べる場所で分かれている。
いつも僕は早めに来てキッチンで朝、昼、夜ご飯を1人で作っているのだが………今日は違った。
カシャ…カチャン…
食堂から皿を洗うような音が聞こえてきたのだ。
明らかにおかしい。
キッチンはコック以外入れない筈だ。
そっと息を潜め、キッチンへ入ると
pk「…は？…やば…」
なんとあの悪魔が皿を洗っていたのだ。
悪魔は僕の声に気付いたのか、勢い良く此方を見る
『だ、誰だお前…！』
いやいや、それこっちの台詞。
『…あれ、エーミール…？？』
さっきの表情から一変し、不安な顔をする悪魔。
幹部のエミさんを呼んでいるようだ。
『え、エーミール…？』
突然僕を指差して聞いてくる。
残念だけどエミさんじゃないんだよね。
pk「僕はエミさんじゃないよ。残念だけど。僕の名前はぴくと。コックやってるんだよ｣
『ぴ、ぴくと…？』
また警戒するように僕を睨む。
この子情緒不安定過ぎん？
ガチャ
突然食堂の扉が開き、誰かが入ってきた。
見ると、本を持ったエミさんだった。
em「Aさん、お待たせしました。あれ、ぴくとさん。もう来ていたんですね」
神様のような笑顔を僕と悪魔に向けた。
この悪魔Aって名前なのか。
『エーミールｯ！遅いぞ！』
em「すみません。本を探すのに手間取ってしまいました」
そう言ってエミさんが出した本は、料理の本だった
pk「エーミールさん、料理の本なんか持ってどうしたんですか？何か食べたい物があるなら僕が作りますけど｣
em「あ、いや良いんです。Aさんがまだぴくとさんのことを警戒しているみたいなので。」
pk「？」
正直エミさんの言ってることは良く分からなかったが
何となく頷いておいた。
Aをチラリと見ると、まだ僕を警戒しているみたいで、高身長のエミさんを小さい体で守るように立っていた。
グルッペンさんからは警戒心強いから人にあんま懐かないと聞いていたんだけどなぁ。
あとでグルッペンさんに報告しに行こう。
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琥珀(プロフ) - ピーたーさん» 少しずつですが頑張ります！ (2020年5月29日 18時) (
レス) id: e8ca779f37 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - 更新されるたび面白くなる作品、久しぶりに見ました。頑張ってください^ ^ (2020年5月26日 15時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
レム - あぁーすきやわー これからも頑張ってください！ (2019年10月1日 23時) (レス) id: f44f95b2b9 (このIDを非表示/違反報告)
mo4 - おもろいやん!更新頑張ってください! (2019年9月20日 22時) (レス) id: c8f50611df (このIDを非表示/違反報告)
けいっち - エミさんとひとらんにはなつきやすいんやねwww面白いです！頑張ってください！(ゾムさんがｸｿ総統倒してなかったら私が○してたのに…ww)兄)サイコパスやんw(実際に言われた) (2019年9月20日 21時) (レス) id: 837672cd32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2019年9月6日 18時
