13話 ページ15
エーミールside
今現在私は本とぴくとさんに頼りながら、Aさんの食事を作っている。
どうやら悪魔と人間の食べるものは少し違うようだ。
『エーミール。この味あんま好きじゃない』
em「え!?」
Aさんが食べていたのはぴくとさんお手製のハンバーグ。
幹部の殆どがお代わりをする程美味しいのに…
チラリとぴくとさんを見ると、驚いたようなショックを受けたような顔をしていた。
『あ、それ美味そうっ!』
次にAさんが食べたのは、なんと……
調理する前の焼いてすらもいない生魚。
頭から魚にかぶりつき、これだ!と言いたげなキラキラした表情を浮かべていた。
『上手い!これ上手い!』
そう言いながら何度も魚にかぶりつく。
ぴくとさんはちょっと引いている。
私もちょっとだけ………引いている。
Aさんは生魚を食べ終わった後、今度はまだ作り途中だった私の料理に目を向けた。
『それ、貰っていいか?』
em「え、あ、はい。どうぞ」
『ん』
Aさんが食べる様子を凝視する。
私にとって初めての料理だったし、まさか悪魔の為に作るとは思ってなかったから味や出来栄えに関しては少し不安だった。
( ˙༥˙ )もぐもぐ
Aさんの咀嚼音だけがキッチンに響く。
食べ終わったのか、料理が乗っていた皿を洗い場に置いた。
『さっきのやつほど美味しくは無い。』
em「そ、そうでしたか……」
直球にそんな事を言われて、少し落ち込んでしまう
まぁ分かっていたけど……、
いざ言われるとショック。
『でも……。』
em「??」
『食べられない事は無い。別に不味い訳じゃ無いし』
em「ほ、ほんとですか!?」
食べられない事は無い。
その一言でとても嬉しくなった。
em「ぴくとさんのお陰です!ありがとうございます!!」
ぴくとさんの手を取りお礼を言う。
pk「そうですか?エミさんが頑張ったからですよ。それに僕の料理気に入って貰えなかったし……」
ぴくとさんは分かりやすく落ち込む。
そんなぴくとさんにAさんは少し睨みを効かせていた。
私は軽く注意し、ぴくとさんと仲良くなるように言ったが、Aさんは聞いてるのか聞いてないのか分からない返事をし、また余っていた生魚に手を出し始めた。
人間と仲良くなるためにはもう少し時間が必要のようだ。
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琥珀(プロフ) - ピーたーさん» 少しずつですが頑張ります! (2020年5月29日 18時) (レス) id: e8ca779f37 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - 更新されるたび面白くなる作品、久しぶりに見ました。頑張ってください^ ^ (2020年5月26日 15時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
レム - あぁーすきやわー これからも頑張ってください! (2019年10月1日 23時) (レス) id: f44f95b2b9 (このIDを非表示/違反報告)
mo4 - おもろいやん!更新頑張ってください! (2019年9月20日 22時) (レス) id: c8f50611df (このIDを非表示/違反報告)
けいっち - エミさんとひとらんにはなつきやすいんやねwww面白いです!頑張ってください!(ゾムさんがクソ総統倒してなかったら私が○してたのに…ww)兄)サイコパスやんw(実際に言われた) (2019年9月20日 21時) (レス) id: 837672cd32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥珀 | 作成日時:2019年9月6日 18時