11話 ページ12
しばらくエーミールに敬語を教えてもらっていた。
窓の外を見るともう真っ暗で何も見えなくなっていた。
ふと俺は自分のやるべき事を思い出した。
『そうだ。俺、人間を殺しに行ってくる!』
そういうとエーミールは分かりやすく顔をしかめた
em「どなたを殺しに行くんですか?」
『グルッペンとかいう奴だ!』
エーミールはさらに顔をしかめる。
『俺、彼奴大嫌いだ。彼奴のせいで俺は天使に戻れなくなった。だから仕返しとしてこの軍を殲滅させるんだ!大丈夫、エーミールだけは生かしておいてあげるかr 「パンッ」ッ!え、?』
「生かしておいてあげるから」と言おうとしたら
エーミールに頰を叩かれた。
それも結構本気で。
叩かれた勢いで深く被っていたフードが取れる。
醜い瞳が露わになった。
em「何故この軍を殲滅させたいのかはよく分かりました。ですが、私だけ生きると言うのは頂けませんね。それに、貴方にこの軍が殲滅できるとは到底思いません。そんな殺意しか持っていない醜い貴方に」
『……ッ!』
em「俺が今ここで生きていられるのは、グルッペンさんのおかげや。俺の仲間をちょっとでも傷つけたりしたら悪魔だろうが、殺したるわ」
殺気で満ちたエーミール。
エーミールにそこまで言わせるって
彼奴とんでもない奴なのか?
さっきは目が本気だった。優しさも何もかも吹っ飛んで怒りしかなかった。
『ご、ごめんなさい』
ついつい俺は謝ってしまった。
em「どうですか?少しは殲滅させる気が失せましたか?ああ見えてもグルッペンさんはとてもいい人なのですよ。貴方を仲間に引き入れたそうでしたし」
『俺を?こんな悪魔を?』
em「はい。」
そんな事あるものか、
またリヤドみたいに裏切るのか?
em「あの人は絶対に裏切ったりしません。私が保証します。」
俺の心を見透かした様に答える。
em「それにしてもAさんの瞳とても綺麗ですね。オッドアイですか?」
『ああ、元々はどっちも紅色だったけど、人体実験で変わった』
em「す、すみません。いけない事を聞きましたね」
『大丈夫だ。まぁ俺が人間を嫌いになったというか
こ、怖くなったのは全てそれが原因だ』
em「・・・そうですか。・・・あ!なら私と一緒に人間を克服しましょう!Aさんは私には
心を開いてくれているようですし、この調子でいけば、この国の幹部全員と仲良くなれますよ!」
『まぁ、出来るだけ頑張る。』
ここからエーミールとの人間克服計画が始まった。
309人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥珀(プロフ) - ピーたーさん» 少しずつですが頑張ります! (2020年5月29日 18時) (レス) id: e8ca779f37 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - 更新されるたび面白くなる作品、久しぶりに見ました。頑張ってください^ ^ (2020年5月26日 15時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
レム - あぁーすきやわー これからも頑張ってください! (2019年10月1日 23時) (レス) id: f44f95b2b9 (このIDを非表示/違反報告)
mo4 - おもろいやん!更新頑張ってください! (2019年9月20日 22時) (レス) id: c8f50611df (このIDを非表示/違反報告)
けいっち - エミさんとひとらんにはなつきやすいんやねwww面白いです!頑張ってください!(ゾムさんがクソ総統倒してなかったら私が○してたのに…ww)兄)サイコパスやんw(実際に言われた) (2019年9月20日 21時) (レス) id: 837672cd32 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:琥珀 | 作成日時:2019年9月6日 18時