3話 ページ4
そこから俺はラルズ国で充実した毎日を
送っていた。
リヤドに買われた日から2年が経ち、
もう俺は12歳になっていた。
『リヤド！訓練に行きたいぞ！』
「Aが相手じゃ誰も勝ちやしないだろう」
『それでもやりたいぞ！』
「分かったよ。行ってらっしゃい」
『ありがとうリヤド！』
俺は幸せだった。
悪魔でもこんな生活が送れるんだと。
人間も酷い奴ばっかじゃ無いんだと。
だがその幸せはリヤドのある言葉で
跡形も無く消え去った。
訓練が終わり、リヤドの部屋へ戻ると中から
リヤドと誰かの声が聞こえてきた。
「調子はどうだ？リヤド」
「はい。もう少しで御座います」
「早急に済ませるんだ。もう少しで我々国との戦争が始まるぞ」
戦争？人間はそんな事やるのか？
「はい。承知しております」
「しかし、よくやったな。あの悪魔は気付いていないのか？」
悪魔？俺？
「気付いておりません。もう私のことを信じきっているように御座います」
「早く悪魔を強化して戦争に勝たなければ・・・
悪魔という希少品をもっと最大限に生かせ！」
「はい」
俺は頭の中で今起こったことを一生懸命整理していた。
悪魔を最大限に生かす？
戦争のために強化する？
いろんな思いがぐるぐると回る。
これは直接本人に聞くしか無い、そう思った俺は
バァンと勢いよく扉を開け中に入った。
「やぁ、A、訓練はどうだったかな？」
知らないふりしたって無駄。
『なんとか国との戦争って何だよ、悪魔を最大限に生かすってどういう事だよ！』
後のことは考えず、目の前のやつに言葉をぶつけた
リヤドはちょっと驚いてからゆっくりと語り出した
「簡単な話さA、お前はここにきた時から
私の手駒に過ぎないのだよ」
『！！』
「今まで優しくしてきたのだって、お前から信用を得るためだ。同情した訳では無い！」
やっぱり人間は最低だ。
ちょっとでも信じた俺が馬鹿だった。
「さぁ、実験開始だ」
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琥珀(プロフ) - ピーたーさん» 少しずつですが頑張ります！ (2020年5月29日 18時) (
レス) id: e8ca779f37 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - 更新されるたび面白くなる作品、久しぶりに見ました。頑張ってください^ ^ (2020年5月26日 15時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
レム - あぁーすきやわー これからも頑張ってください！ (2019年10月1日 23時) (レス) id: f44f95b2b9 (このIDを非表示/違反報告)
mo4 - おもろいやん!更新頑張ってください! (2019年9月20日 22時) (レス) id: c8f50611df (このIDを非表示/違反報告)
けいっち - エミさんとひとらんにはなつきやすいんやねwww面白いです！頑張ってください！(ゾムさんがｸｿ総統倒してなかったら私が○してたのに…ww)兄)サイコパスやんw(実際に言われた) (2019年9月20日 21時) (レス) id: 837672cd32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2019年9月6日 18時
