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バカなことに全力になれるのは選ばれし者のみ ページ8

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(銀さんは、竜胆をどうするつもりなんだろ...妹が竜胆だと分かったところで、そもそも依頼主が判明しないと元も子もないんじゃ....)


聞きたいことは山ほどあるものの、いざ万事屋に着くとすっかり頭から消えてしまった。


「やっと帰ってきた....」

感慨深く居間の内装を見渡した。


ここは、とても明るい。


あの牢屋は本当に暗くて心寂しかった。



「さぁ、Aさん!今日はお腹いっぱい食べて下さいね!」


優しく微笑むとそのまま台所へ行く新八くんに、私はまた涙が出そうになった。



「よーし、じゃ早速食いましょうや皆ー。おらチャイナー、さっさと俺のメシ用意しろよー。」



「オメェの墓場を用意してやろうかゴラァァ!!!私に指図するなアル!!!」



沖田くんのわざとらしい挑発にまんまと乗った神楽ちゃんの怒声が耳を劈く。

すると銀さんが痺れを切らして、いがみ合ってた二人の頭上に思いっきりゲンコツをかました。



「うっせんだよ他人の家来てギャーギャーギャーギャー!!それがお世話になる人の態度ですか?!えぇ?!」


「へっざまぁみろネ!!天誅アルヨ!!」


「オメェもだよバカぐら!!!閉め出されたくなかったら静かにしろ!!!」


銀さんの両成敗で大人しくなった二人を傍でくすくす笑いながら見ていると、

ようやく自分の家に帰ったような安心感が訪れたのを感じた。



「あ、そうだ、私ちょっとお風呂に入ってきます。」



誰とは言わずとも報告すると、沖田くんが反応した。



「あれ、風呂入んの?ちょっと待ってろィ。」


「ん?」


椅子から立ち上がったと思うと、何故か私の所まで歩み寄ってきた。


「え、な、何?」




「俺も入るんでィ、何か問題ある?」





「「あるに決まってんだろアホか!!!!!!」」




私が驚いて反応する前に銀さんと神楽ちゃんが勢いよくツッコんだ。


「いやいや、勘違いしねぇでくださいよ旦那。いつ逃げ出すか分からねぇんでィ、これも見張りの仕事なんでさァ。」



「バカか!!バカだろお前!!全裸で逃げ出すと思ってんの??何が悲しくて全裸で天人殺しする奴がいるんだよ!!!つか、Aと風呂に入るのは銀さん以外ダメなんですぅ!!」


「そう熱くなるなよ旦那ァ、じゃ、ちょっくら俺達入ってくるんでその後頭冷やしてくだせェ。」



「「お前が頭冷やせ変態サド!!」」




ツッコみも追いつかない馬鹿げた論争に、私と神楽ちゃんはほとほと疲れて相手するのを止めた。

ある人はからかい上手、一見Bをからかっているようだが、実はCをからかっているのだから→←上には上がいるが、下には下がいる



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紅狼 - とても良い作品でした!!続きがめちゃ気になります!!更新頑張ってください!応援してます!!!!!! (1月8日 1時) (レス) @page50 id: c1d0e4500e (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - ストーリーがすごく好きです!!続きが楽しみです。 (2023年3月30日 21時) (レス) id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
らいあ - 言葉が出ないくらいすごい作品でした!!!続き楽しみにしています! (2022年1月14日 17時) (レス) id: 5ed45ad072 (このIDを非表示/違反報告)
常夏(プロフ) - この作品大好きです! (2021年2月5日 22時) (レス) id: 3853130063 (このIDを非表示/違反報告)
みっかぼーず(プロフ) - すごく面白かったです!!ストーリーが良く作り込まれていて尊敬します (2020年4月19日 0時) (レス) id: 90b29dc37c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年10月1日 3時

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