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声変わりって最強のギャップ萌え ページ33

〜竜胆side〜




頭の中が一瞬で空に、いや、無になった。




(なんて言った?





銀ちゃんが?






松陽先生を?






殺した......?)




グアルの言葉をゆっくりと思い返す。


そして一時的に思考停止していた私は、理性を取り戻すとグアルに言い返した。


「そんな見え透いた嘘が通じるとでも思ったの?

あんた、銀時が松陽先生をどれだけ好きか知らないでしょ。


私と互角レベルで先生が大好きな奴だよ。



だからそんな話、ありえないの。



つくならもっとマシな嘘つきなさいよ。」


はんっと私は鼻で笑ってやった。


ざまあみろ、そんな事を信じるほど薄っぺらい付き合いはしてない、

心の中で思いっきり一泡吹かせた気でいた私に、グアルが取り出して見せたのは液晶画面のついた機械だった。


プツッと電源が入り、その画面に映ったのは、



奈落と思われしき集団に囲まれ、正しく人質のように体を縛られた松陽先生と、その背後で刀の柄を握り締める一人の男だった。


(この白いくせっ毛は....銀ちゃん??!)


悪ガキと呼ばれていたあの小さい子供が、いつの間にか立派な青年へと急成長を遂げていた事に大いに驚いた。


(そ、そっか、もうそんなに月日が流れたんだ...地球は。)


彼の凛々しい出で立ちに感心すると同時に、取り残されたような孤独感を感じた。



グアルの意図も忘れて、久しく見た旧友の姿と相変わらず悠然とした松陽先生にただただ嬉しく思いながら液晶を見ていた。


二人から画面が少し引くと、うつ伏せになった紫髪の男の姿が現れた。



『や、止めろ....銀時....頼む!!!』




(!!?こ、これもしかして、晋助く.....)




『止めてくれェェェェェェェェェェ!!!!!!!』






生々しい男の切実な叫び声が機械から音割れして響く中、







画面の最後に映ったのは、







刀を振りかざした銀時の姿と、






亜麻色の髪を揺らして地面に落ちた、






この世でこの宇宙でこの人生で、







私が誰よりも愛した人の、生首だった。






「やめて....やめて.....嘘だ、こんなの嘘だ!!!!」






視界が歪み、熱い涙がとめどなく溢れ出る。







そのまま続く映像の中で、




画面が晋助の方を向けると、彼は地面にひれ伏し、目から大量の血を出血していた。





「これを見てもまだ、嘘だと言い張るつもりか?」



滔々(とうとう)と涙を流しながら絶句する私に、



グアルは極悪の笑みを浮かべ、気味の悪い声色で囁いた。

いくら良い奴でも、大事なものを壊せば許されるわけがない→←怒りのバロメーターの限界は未知数



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紅狼 - とても良い作品でした!!続きがめちゃ気になります!!更新頑張ってください!応援してます!!!!!! (1月8日 1時) (レス) @page50 id: c1d0e4500e (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - ストーリーがすごく好きです!!続きが楽しみです。 (2023年3月30日 21時) (レス) id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
らいあ - 言葉が出ないくらいすごい作品でした!!!続き楽しみにしています! (2022年1月14日 17時) (レス) id: 5ed45ad072 (このIDを非表示/違反報告)
常夏(プロフ) - この作品大好きです! (2021年2月5日 22時) (レス) id: 3853130063 (このIDを非表示/違反報告)
みっかぼーず(プロフ) - すごく面白かったです!!ストーリーが良く作り込まれていて尊敬します (2020年4月19日 0時) (レス) id: 90b29dc37c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年10月1日 3時

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