長らくお待たせしました!続編行きます ページ50
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再び起きた狐の虐殺鬼による殺害事件。
あれからの処理、調査に、警察は夜通し慌ただしく動いて、牢の前には大勢の看守が並び、
安らかになんて眠れるわけがなかった。
ピリピリと肌で感じる緊張感で眠れない目を擦りながら、沖田くんの言葉を思い出す。
(一週間の調査と審議か...)
でも思えばこれは、神様が銀さん達に味方したような絶好の機会だ。
まさか死を直前にしてこんな事が起こるなんて。
事の稀有さに奇跡を感じたけれど、それでも何か起きる予感がしていた確証の無い自信が、
心のどこかで揺るぎなく存在していた。
その晩から三日目の朝。
「旦那達と面会ですぜィ。」
聞き慣れ始めた沖田くんの声で目を覚ますと、牢の前で私を見下ろしていたのは、
沖田くんと土方さん、二人だった。
(そりゃ、私は今大事な審議の対象人物だから、二人に監視されるのも不思議じゃないか。)
二人が着くことに少し気が引けたものの、今は銀さん達との面会に集中しようと切り替えた。
首の皮一枚繋がったような何とも言えない緊張感を感じながら、
私は再び銀さん達に呼び出された。
今度こそ何か手がかりを掴んでこの状況を覆してくれるのか、という希望を、期待にしない程度に心構えをした。
そして、あの晩現れた謎の男二人。
私の素性を全て把握していたあの男達の話を、銀さん達に打ち明けなければならない。
私がどうしてここに来たのか。
狐の虐殺鬼と私がどういう関係なのか。
(信じて...くれるかな....)
ほのかに一抹の不安がよぎったが、頭を横に振って目を固く瞑った。
______________......
〜銀時side〜
「ヤベェな、な、新八。」
「僕に共感求めてどうするんですか。」
「Aにどやされるんじゃないかってビビってるだけアル。ほっとくヨロシ。」
もう何度目かの面会室のパイプ椅子に座って、
Aになんて言おうかと頭の中でシミュレーションしていた。
「正直に言うしかないヨ銀ちゃん。やれる事は全部やったネ。とりあえず」
「とりあえずAさんを安心させる事が先、ですよね?銀さん。」
新八は焦りを隠した笑みを浮かべて俺の顔を覗き込んだ。
事件が起こった晩、あのニュースを見てすぐ俺達は源外のジジィにあのカメラを持って行ったが、
さすがにダメだった。
口が裂けても言わないが、
現時点では、
Aを救う確かな証拠は一つも無い。
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のと丸(プロフ) - ジャスタウェイさん» ジャ、ジャスタウェイさん...!初めまして!!お褒めのお言葉誠にありがとうございます!!更新頑張ります〜(●´▽`●) (2019年8月13日 20時) (レス) id: 73b1ba17eb (このIDを非表示/違反報告)
ジャスタウェイ - とても面白いです。ぜひ更新頑張ってください。 (2019年8月13日 19時) (レス) id: f6013c941d (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - みぃさん» みぃさんこんにちは〜!!超特急で帰ってきてしまいましたね笑応援ありがとうございます!!(●´▽`●) (2019年8月9日 16時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - こんにちはです!帰って来るの待ってました。これからも頑張ってください! (2019年8月9日 16時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - シルバさん» コメントありがとうございます!!すごくすごく嬉しいです!!。゚(゚^ω^゚)゚。更新停止と宣っておきながら、結局更新再開することになってすみません(TT)節操なしの作者ですが、何卒宜しくお願いします!<(_ _*)> (2019年8月9日 12時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月28日 17時