釣りたい魚を釣る時は、まず周りにいる釣り人を蹴り落とせ ページ42
〜新八side〜
「どうも、」
「それではまた、ご
扉を閉めると背後から銀さんの声が飛んできた。
「おい誰だったー?」
「宅配です、お弁当の。またお登勢さんが僕らのお弁当用意してくれたみたいです。」
袋を持って居間に入ると、神楽ちゃんが目を輝かせてお弁当にとびついてきた。
「キャッホイ!!ババアもたまには気が利くじゃネーか!!そうアル!腹が減っては戦なんざやってる暇ねーアル!!」
「おいマジかよ。やけに親切じゃねーか?あのババアにこんなにお節介焼かれるとなんか悪寒がするんだけど。ま、いいや早く食おーぜ!」
3つのお弁当をテーブルに置くと、僕らは早速食べ始めた。
「はぁ〜私この瞬間の為に生きてるヨ!」
「大袈裟だなぁ神楽ちゃん、でもやっぱりご飯は大切だねー。」
空っぽの胃が食べ物を要求してるのか、手が止まらない。
すると、またインターホンが鳴り響いた。
「あれ、まただ。」
「何だ?次はデザートの宅配でも寄越したってのか?」
「早く行けヨ新八。」
「はいはい、言われなくても行きます....よ....」
箸を置き、立ち上がった瞬間、
居間の戸が勝手に開き人影が現れた。
僕らは目を疑った。
「や。また会ったね。」
再び現れた朱髪の男は、ニコリと笑って片手で挨拶をした。
「神威....?!何でここに....!!」
神楽ちゃんも銀さんも食べるのをやめて、警戒態勢に入る。
「江戸中にここのチラシが貼ってあったもんだから、無駄足せずに来れたよ。」
口角を上げるも、禍々しい殺気が垣間見えた。
「礼を言いに来たんだ。昨日の警察沙汰の大捜索のおかげで、アイツをまた見失う羽目になったから。
でも言ったよね、
俺の獲物だから手出すなって。
三度も同じこと言わせるなよ。」
声色と目付きが変わり、思わずゴクリと唾を飲み込む。
「オイ、俺達ぁお前に構ってやる暇はねぇんだ、要件を言いやがれ。」
「邪魔者のお前達を足留めしに来たのさ。」
「だからよォ、そんな事されてる暇もねぇん...だ...」
「「銀さん/ちゃん!!」」
声の威勢が弱まっていったかと思うと、銀さんがその場で倒れた。
「お前!!銀ちゃんに何を....し....」
「兄の言うこと聞かないからこうなるんだ。実力行使だよ。」
神威に襲いかかった神楽ちゃんまで目の前で倒れた。
(一体何が起きてるって言うんだ!!?)
狼狽する僕も、意識がぼんやりとして瞼が閉じていくのを感じた。
笑顔って状況によっちゃあ怒った顔より怖くなる時がある→←普段カッコつけてる奴より、いざという時カッコつけられる奴の方が何倍もカッコイイ
168人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のと丸(プロフ) - ジャスタウェイさん» ジャ、ジャスタウェイさん...!初めまして!!お褒めのお言葉誠にありがとうございます!!更新頑張ります〜(●´▽`●) (2019年8月13日 20時) (レス) id: 73b1ba17eb (このIDを非表示/違反報告)
ジャスタウェイ - とても面白いです。ぜひ更新頑張ってください。 (2019年8月13日 19時) (レス) id: f6013c941d (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - みぃさん» みぃさんこんにちは〜!!超特急で帰ってきてしまいましたね笑応援ありがとうございます!!(●´▽`●) (2019年8月9日 16時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - こんにちはです!帰って来るの待ってました。これからも頑張ってください! (2019年8月9日 16時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - シルバさん» コメントありがとうございます!!すごくすごく嬉しいです!!。゚(゚^ω^゚)゚。更新停止と宣っておきながら、結局更新再開することになってすみません(TT)節操なしの作者ですが、何卒宜しくお願いします!<(_ _*)> (2019年8月9日 12時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月28日 17時