堪忍袋の緒が切れる直前は嵐の前の静けさが訪れる ページ36
〜銀時side〜
『おい神楽、さり気なぁくテレビ付けろ。』
『あいヨ銀ちゃん!』
不服そうに座る竜胆を背にこそこそと打ち合わせする俺達。
新八は厠を装って下のババアんとこの電話を借りに一階へと向かわせた。
「さっさとして。」
「そう急かすなよー、飯食わせてやっただろ?少しは俺達の言う事聞いてくれてもいいんじゃねーの。」
「だから、食べさせてくれたから最後の質問答えてやるんでしょ、さっさと質問して。」
だからさっき素直に従ってくれたのか。
恩を返すくらいの仁義はあるらしい。
(でもまぁ、あんな惨い殺し方する奴が、仁義ねぇ)
「まままー、茶でも飲んでゆっくり話そうぜ。 」
「粗茶デース。」
湯のみをお盆に乗せて持ってきた神楽が、慣れない手つきで女の前に置いた。
(がっつり水道水じゃねーか!!)
「ほら何か話題提供してやれヨ。」
「あーそうだな、最近の話題といえば、あれだよな、連続殺人犯のー死刑判決だよなー。」
さり気なぁく神楽の付けたテレビに目を向け、正面の女に話題を振る。
変わらない無表情でニュース番組の画面を見つめる竜胆。
本当の犯人は自分なんだ、
一体誰が捕まってるのか、さぞかし疑問に思ってんだろ。
何の罪もねぇ俺の従業員が捕まってる事も露知らずに。
「この殺人鬼さぁ、本当は無実だったりしてな。」
わざと含みのある笑みを浮かべる。
「まさか、まだ私の事疑ってるの?」
さすがに露骨すぎたか、核心を突いてきた。
「もしかして最後の質問ってこれ?じゃあもういいね。」
「おいテメー!!しらばっくれんのもいい加減にしろよ!!お前が殺人犯なのは分かってんだぞ!!」
立ち上がった竜胆に焦って思わず声を張り上げてしまった。
俺の名前を叫ぶ神楽の小声が背中に当たる。
女はまた呆れたように答える。
「あぁもう、何でそんなに死刑判決まで出た殺人犯に私を仕立てあげたがるわけ?」
最後までしらぁ切るってか、
濡れ衣着せられた奴の、
「俺の仲間が...」
Aの気も知らねぇで、
「何。」
ふざけやがって
「俺の仲間がテメーの身代わりになってるからだボケェェェェェ!!!!!」
込み上げた怒りに任せ、痺れを切らした俺の怒号が響いた。
身体中が沸騰するように熱い。
丁度居間に戻ってきた新八が、俺の怒鳴り声に驚いて動きを止める。
そして当の竜胆も少なからず動揺しているように見えた。
ネタもストーリーもちゃんと面白いかなぁという不安は書き終わるまで離れられないデスティニー→←警察も人間だから、先生も人間だから、そりゃ良い奴悪い奴いますよ
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のと丸(プロフ) - ジャスタウェイさん» ジャ、ジャスタウェイさん...!初めまして!!お褒めのお言葉誠にありがとうございます!!更新頑張ります〜(●´▽`●) (2019年8月13日 20時) (レス) id: 73b1ba17eb (このIDを非表示/違反報告)
ジャスタウェイ - とても面白いです。ぜひ更新頑張ってください。 (2019年8月13日 19時) (レス) id: f6013c941d (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - みぃさん» みぃさんこんにちは〜!!超特急で帰ってきてしまいましたね笑応援ありがとうございます!!(●´▽`●) (2019年8月9日 16時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - こんにちはです!帰って来るの待ってました。これからも頑張ってください! (2019年8月9日 16時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - シルバさん» コメントありがとうございます!!すごくすごく嬉しいです!!。゚(゚^ω^゚)゚。更新停止と宣っておきながら、結局更新再開することになってすみません(TT)節操なしの作者ですが、何卒宜しくお願いします!<(_ _*)> (2019年8月9日 12時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月28日 17時