警察も人間だから、先生も人間だから、そりゃ良い奴悪い奴いますよ ページ35
〜銀時side〜
「私の愛する人を.....殺したから。」
その声は堪えきれない憎悪を感じさせた。
俺が、
コイツの大切な人を殺したってのか？
人間殺したのはもう随分昔の、
松陽に出会う直前のガキの頃の話になる。
その中にこいつの親でもいたってのか？
しかしその時ふと脳裏に浮かんだのは、地面にくたばった男達の区別もつかない死に顔ではなく、
焦げるほどに焼き付いた松陽の、最後の微笑だった。
力を込めた一振りで亜麻色の髪がふわりと宙に舞う映像がフラッシュバックした。
震える手で鞘を固く握った、まさにあの時の血なまぐさい臭いが、感覚が蘇る。
たらりと冷や汗が頬を伝う。
無意識に呼吸が乱れる。
思い浮かべたら最後、それが離れなくなって気付けば黙り込んで頭を垂れていた。
まさか、
まさか、
松陽の
事なのか？
いやまさか、
だって俺が手にかけた事はあの場にいた奴らしか知らないはずだ、
ありえねぇだろ。
何度も自分に言い聞かせるも、否定すればするほどその予想が執拗に反芻される。
「銀さ─ん！！」「銀ちゃ──ん！！」
「な、何だ？」
二人の声で反射的に顔を上げると、目の前に竜胆の姿はなく、
玄関先で神楽と新八に押さえられていた。
「銀ちゃんコイツ逃げる気アル───！！」
慌てて玄関に駆け込み逃げ出そうとする竜胆の腕を掴む。
「もう質問はお終い！！私を離して！！！」
必死に抗う力は、確かにただの女じゃなかった。
夜兎並みと言われただけあるのか、竜胆の掴む玄関の戸の木枠がメキメキと音を立てて今にも粉砕しそうだ。
「オイ待て！！最後だから！！もーこれ最後だからァ！！話を聞けェェ！！！」
躍起になって叫ぶと、俺の方を振り向き「最後だから」とだけ言って力を緩めた。
(意外と素直だな、殺したい奴の言う事そんな簡単に聞いていいの？)
『どうします銀さん、彼女ここで返すわけにはいきませんよ、Aさんの命掛かってますよ！』
耳打ちしてきた新八の言葉に俺も頷く。
「ここで話すのも何だし、とりあえず戻ろう。」
そう言って何とか殺人鬼を宥め、再び万事屋に戻した。
さっきの話は一旦置いといて、今はAのためにこの犯人を上手く署に誘導しねぇと、
いや、アイツら使うか。
女を居間に戻して一息ついた新八に、今度は俺が耳打ちする。
『おい、真選組のヤロー共に電話しろ。』
堪忍袋の緒が切れる直前は嵐の前の静けさが訪れる→←過ちは気づいた時にすぐ改めるべきだが、タイミングってもんがある
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のと丸(プロフ) - ジャスタウェイさん» ジャ、ジャスタウェイさん...！初めまして！！お褒めのお言葉誠にありがとうございます！！更新頑張ります〜(●´▽`●) (2019年8月13日 20時) (
レス) id: 73b1ba17eb (このIDを非表示/違反報告)
ジャスタウェイ - とても面白いです。ぜひ更新頑張ってください。 (2019年8月13日 19時) (レス) id: f6013c941d (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - みぃさん» みぃさんこんにちは〜！！超特急で帰ってきてしまいましたね笑応援ありがとうございます！！(●´▽`●) (2019年8月9日 16時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - こんにちはです！帰って来るの待ってました。これからも頑張ってください！ (2019年8月9日 16時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - シルバさん» コメントありがとうございます！！すごくすごく嬉しいです！！｡ﾟ(ﾟ^ω^ﾟ)ﾟ｡更新停止と宣っておきながら、結局更新再開することになってすみません(TT)節操なしの作者ですが、何卒宜しくお願いします！<(_ _*)> (2019年8月9日 12時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のと丸 | 作成日時：2019年7月28日 17時
