パトカーに乗った警察官に敬礼したらし返してくれたけど、真選組はどうかな ページ2
〜銀時side〜
それからAは真選組のパトカーで連行され、
追いかけた俺達を置いて行ってしまった。
道端で途方に暮れる姿を通行人が訝しげに見ては通り過ぎる。
「銀さん、僕達、これからどうしましょう。」
新八の不安げな声が漏れた。
「どうするも何も、あいつの無罪を証明するためにすべき事をするんだよ。」
「すべき事って?何アルか?」
俺の抽象的な物言いに首を傾げる神楽。
「そりゃもちろん、本物の犯人をとっ捕まえることだろーよ。」
_____________________......
〜Aside〜
パトカーに乗るのはこれで二度目だ。
そして、両手を拘束されるのも二度目。
だけどそれは紐ではなくチェーンの付いた立派な手錠。
両脇に沖田くんと、もう一人の黒髪の男性が座り、運転を土方さんがしていた。
下を向けば、視界の端に
乗り込んだ時からずっと続いている沈黙。
土方さんの吐いた煙の嫌な匂いが鼻腔をツンと刺激する。
しばらくしていると、沖田くんが口を開いた。
「あんたって、夜兎族なのかィ?」
「いえ、ただの人間です...。」
正直に答えると何か考えを巡らせるように押し黙った。
(そう言えば、神楽ちゃんを襲った私と同じ顔の人も、夜兎族みたいに強かったって、言ってたな....
でも本当の夜兎族じゃないらしいけど。)
ふと先刻の病室で聞いた話を思い出した。
「土方さん土方さん、」
さっきまで背もたれに寄りかかっていた背中を、グイと起こし、彼の名を連呼する沖田くん。
「んだよ、」
「俺ァ、誤認逮捕してる気がしてならねぇんでさァ。」
「え!?」
声を上げたのは私ではなく、隣の黒髪の男性だった。
「誤認逮捕ってどういう事ですか!?」
「総悟、それはお前がどうこう思ったところでどうもならねぇだろ、
俺達ァただ目撃者の証言通りの奴を犯人として見るしかねぇ。」
全く動じずに煙を吐きながら答えた。
「とか言って、土方さんこそこの娘っ子が本当の犯人だとは思ってないじゃないですかィ?」
「えぇ?!そうなんですか!!?」
相変わらず驚いた様子で二人を交互に見る隣の男性。
「おいザキうるせぇぞ、目撃者に確かめたら一発なんだ。時間なんて取らねぇよ。」
さり気なく窘められた男性は口を尖らせて黙り込んだ。
「お、もうすぐ着きやすぜィ、」
俯いていた顔を上げ、窓の外の景色を伺った。
あの日見た花の名前を彼らはまだ思い出せない→←ここまで読んで下さっている皆様、ありがとうございます<(_ _*)>
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のと丸(プロフ) - ジャスタウェイさん» ジャ、ジャスタウェイさん...!初めまして!!お褒めのお言葉誠にありがとうございます!!更新頑張ります〜(●´▽`●) (2019年8月13日 20時) (レス) id: 73b1ba17eb (このIDを非表示/違反報告)
ジャスタウェイ - とても面白いです。ぜひ更新頑張ってください。 (2019年8月13日 19時) (レス) id: f6013c941d (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - みぃさん» みぃさんこんにちは〜!!超特急で帰ってきてしまいましたね笑応援ありがとうございます!!(●´▽`●) (2019年8月9日 16時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - こんにちはです!帰って来るの待ってました。これからも頑張ってください! (2019年8月9日 16時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - シルバさん» コメントありがとうございます!!すごくすごく嬉しいです!!。゚(゚^ω^゚)゚。更新停止と宣っておきながら、結局更新再開することになってすみません(TT)節操なしの作者ですが、何卒宜しくお願いします!<(_ _*)> (2019年8月9日 12時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月28日 17時