砂糖には、麻薬並みの中毒性があるので、糖分中毒者はヤク中と言っても過言ではない ページ7
〜銀時side〜
「おい、あの女、お前の知り合いだったのか?」
Aを遠目で見るなり、そんな事を俺に耳打ちしてきた。
「だったら何だよ。」
「いやぁ別に何だってほどじゃねぇ、
ただこの前迷子になったとかで総悟が連れてきたんだが、俺の顔見るなりそそくさと帰っちまってよ。」
そう呟いてバツの悪そうな顔でタバコの呼出煙を吐き散らす土方。
(確かAはこいつらのこと警察と思ってなかったんだっけ)
「そりゃあれだろ、お前の顔面が怖かったからだろー。」
「やっぱりそうか....って何言わせるんだよ!!活力盗難に遭ったみてぇな死んだ魚の目してる奴が言うんじゃねぇ!!」
「何ぃ?!銀さんだってな、毎日必死で生きてんだよ!!
糖尿病予備軍って言われて最近少し甘いもん我慢してまで必死に生きてるの!!」
「嘘つけ!!じゃあお前が今手に持ってるモン何だよ!!!!」
怒号をあげるマヨラーの目線を追って自分の手を見ると、
「あ、アポロだ。」
自分でも気付かないほどごく自然にアポロの箱を手にしていた。
「警察は今連続殺人犯だかなんだか知らねぇ愉快犯追うのに忙しんだよ。
分かったら真選組に迷惑掛けないよう大人しくアポロでも貪ってろ。」
信号が青になったのを確認して、アクセルを踏み車が進み始める。
「あってめぇアポロなめんなよ!!いや、そうじゃなくて、えっあっちょ待って、
えーとあれ!愉快犯!!その愉快犯の手がかり見つかったからちょっと車停めろ!!」
アイツが止まりそうな理由を適当に叫んだ。
本当はそんな手がかりとか一切無いけど。
案の定パトカーは右折して歩道の方に寄せて停車した。
ほくそ笑みを隠しながらまんまと騙されたアイツの元に行く。
「おい、それ本当だろうな。」
鋭い目付きで真剣そうに言ってきたが、第一声がそれだともれなく会話が終わっちまう。
「ホントだって。」
適当に話を繋いでいると、停車したパトカーに新八達も駆け寄ってくる。
「銀さん本気でパトカー借りるつもりですか!?」と言わんばかりに口パクで訴える新八を無視して話をつくる。
「なぁ、この料亭知ってるか?『伊豆屋』って言うんだけど。そこでその愉快犯を目撃したっつー情報が入ってよ。」
「確かなんだろうな。あと、愉快犯じゃなくて連続殺人犯な。」
(いや、お前が愉快犯っつったんだろ!)
とツッコんだが、口には出さないでおいた。
これで車に乗って現地に着いたら、すぐにずらからねぇとな。
人間はみんなギャップに弱い生き物だと思う→←パトカーが目に入ると、何もしてないのに何故か緊張する
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のと丸(プロフ) - 餅みそさん» ありがとうございます!!更新頑張ります(●´▽`●) (2019年7月30日 12時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - こういう話し好きです!続き楽しみにしてます。更新頑張ってください (2019年7月29日 19時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - MIRAIさん» コメントありがとうございます!!読者様にワクワクできるよう話を練っているので、そう言っていただけて本当に嬉しいです!!(´>ω<`)これからまたどんどんストーリーが展開していくので、どうぞ最後まで楽しんでって下さい!! (2019年7月26日 5時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
MIRAI - 先がわからなくってドキドキしながら読んでます!とっても面白いです。頑張ってください!! (2019年7月26日 3時) (レス) id: c6a480e818 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - 金持ちのボンボンになりたいさん» コメントありがとうございます!!ミステリー!そう言って下さるとは思いませんでした!(*^^*)これからもどうぞ楽しんでいって下さい!! (2019年7月25日 14時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月18日 20時