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友達を作る上で、かしこまった自己紹介をした事なんてない ページ10

「だって銀ちゃん、この子全然腹鳴ってないアルよ。」



「そうだな、お前に比べりゃ鳴ってないも同然だな!


....あのな、お前の腹の鳴りようは異常なんだから、それを基準にしたらダメだろーが。大人しく我慢しなさい。」



これまた漫才のようなボケとツッコミをテンポよく繰り返すのを見て、笑みがこぼれた。


「ふふふっ」


私の笑い声で、少女がこっちを見た。


「そういや名前聞いてなかったアルな!私は神楽って言うネ。」

「あ、私は、Aって言います。」

「俺は坂田銀時だ。銀さんなり銀ちゃんなり、好きに呼んでくれ。」


お互いに名乗り合うと、それからは他愛のない会話が繰り広げられた。


銀さんは気を遣ったのか、私の詳しい個人情報の話題は持ち出さなかった。





すると前触れもなく玄関の戸がガラガラと音を立てた。


「おっ、やっと来たな新八の野郎。」


銀さんは読んでいたジャンプをテーブルに置き、重たい腰を上げると玄関の方へ歩み寄った。

そこから新しい声が届く。


「銀さーん、神楽ちゃーん、お待たせー、鍋の材料持ってきましたよー。」

若い青年の声だった。


その声を聞くと、神楽ちゃんも銀さんを追うように玄関に向かった。

「おっせーアル新八!どんだけ人を待たせれば気が済むネ!無能な部下は要らねーアルヨ。」

「いや誰が部下だよ!!...大体銀さんが急に鍋にするって言い出すから、
材料探すのに必死だったんですよ?まあ、いつにも増して真剣な...」

「あーーぱっつぁんありがとね材料!!さァ早く食べるぞ!!腹空いてひもじいんだよ!!」


彼の声を被せるように銀さんの声が響いた。


戸が開けられ、新八と呼ばれる少年との初対面を迎えた。


「ああ、初めまして!銀さんから話は伺いました!僕は志村新八と言います!二人がお世話になりました!」



私を見るなり礼儀正しくハキハキと自己紹介をする新八くん。

ここに来て一番標準的な容姿に見えたが、やはりよく見れば顔立ちの整った誠実そうな少年だった。


両手に重そうなビニール袋を持っている。


隣にいる大人より大人びた様子に、慌てて私も挨拶を返す。


「は、初めまして、私はAって言います。こちらこそお二人にはお世話になりました。あと、その、夕飯の材料の買い出し、ご足労様です!」



「いえいえ!Aさんもお腹空いたでしょう、早速鍋にしましょうか。」


「「よっしゃー!!」」


二人の喜びの雄叫びが夕飯の準備の開始合図となった。

思い出ぽろぽろ→←人間は誰しもが食欲という野獣を飼っている



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のと丸(プロフ) - 雪華さん» わー!鋼錬の小説で、コメントして下さった方ですよね!ありがとうございます!(´∀`*)続編というか、新作ですが;; (2019年7月15日 9時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 続編おめでとうございます! (2019年7月15日 8時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - みぃさん» 初めまして!コメントありがとうございます!!ご感想とても嬉しく、励みになります!。°(°´∀`°)°。銀魂の小説は初めてなので至らないところがあるかもしれませんが、今後とも楽しんで下さい(´▽`*) (2019年7月13日 16時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とても面白いです!この作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年7月13日 16時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月10日 22時

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