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人の体型はその人の食習慣をもろに表している ページ50

「皆さんおはようございますーって、起きてるわけない....


か?!」





玄関と居間を仕切る戸を開けるや否や、


体に電撃でも入ったかのように、目の前の光景に口が塞がらなくなった新八くんが現れた。



「お、早いねぇぱっつぁん。」

甚平姿で気だるげに歯磨きをする銀さんが彼に声をかけた。



「なっ、なななんでアンタがこんな早くに!いや、7時は大して早くもないけど!
どうしたんです銀さん!何があったんですか!!」


「ったく朝っぱらからギャーギャーうるせえなぁ、俺が早起きしてるのがそんなに珍しいか。
俺だってな、早く起きてお天道様を拝みたい日もあるの。」


「いや、でも今雲がお天道様隠してますけど。
まあ、どんな理由であれ、仕事に早く取り掛れるのはいい事ですよ!」


会話を区切らせると、各々行動し始める。


私が歯磨きを済ませ居間に戻ると、銀さんはあるテレビ番組に目を釘付けにしていた。



「おっしゃー!!今日の俺一位だぞ!!!宝くじ買ったら当たっかなー」


単純にも程がある、


いい歳した成人男性が占いランキングで一喜一憂するなんて、


普段のぱっとしない目を少しだけ無邪気に輝かせている、


呆れつつも私はそんな彼を可愛いと思って見つめていた。






「ほら銀ちゃん、A!腹が減っては戦が出来ねーアル!!朝ごはん食べよーヨ!」


朝から、いや、昼でも夜でも食えるもんじゃないと思うほど大量の米を小さい茶碗に盛る神楽ちゃん。


「食欲すごいね神楽ちゃん...」


苦笑いを浮かべながら声をかけると、銀さんが話を繋いだ。


「おい、もう米あと少ししかねぇんだから、我慢しろよ神楽、俺お前の一食分で二日越せるんだから。」


「銀ちゃん、私夜兎アル。」

「それだけでこの由々しき問題を片すな!!
確かに、お前の種族が大食らいだってのは分かる。でもそんな欲望のままに食ってると、銀さん飢えて死んじゃうよ?
次米を買う時まででいいから、それの半分くらい我慢してくれても...」

「甘ったれるんじゃねーアル!
この米粒みんな私の一部になる大事な命ネ。少しも欠かしたくないアル!
それに人間は誰もがいつか必ず死ぬアル、心配すんなヨ。」

何を言っても屁理屈で跳ね返されて、しぶしぶ折れた銀さん。







「それで、最初は何から始めます?」


「まずは、ババアんとこ行って、滞納してる家賃確認しに行くぞ。」


新八くんの質問に即答する銀さんの目は、何だか悪巧みしている少年のようだった。

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のと丸(プロフ) - 雪華さん» わー!鋼錬の小説で、コメントして下さった方ですよね!ありがとうございます!(´∀`*)続編というか、新作ですが;; (2019年7月15日 9時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 続編おめでとうございます! (2019年7月15日 8時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - みぃさん» 初めまして!コメントありがとうございます!!ご感想とても嬉しく、励みになります!。°(°´∀`°)°。銀魂の小説は初めてなので至らないところがあるかもしれませんが、今後とも楽しんで下さい(´▽`*) (2019年7月13日 16時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とても面白いです!この作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年7月13日 16時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月10日 22時

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