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それが例え事実だとしても、それを相手が嫌がるなら言ってはいけない ページ34

「宇宙人だったんだ...、見た目じゃあんまり分かんないけど、何か決定的な違いとか、あるの?」

髪や目や肌の色などが多少人間味を帯びていないが、
それを宇宙人として見分けるのでは素直に納得いかない。


「私、夜兎アル。」

神楽ちゃんの答えに付け加えて新八くんが口を開く。

「もちろん夜兎族ってのは、宇宙三大傭兵部族の事ですよ。」


「つ、つまり?」


「つまり、ダ〇ソンみたいな胃袋持った怪力キングコングだってこった。」

「おいゴラァ!!」

適当な言葉にツッコむごとく、神楽ちゃんの右ストレートが銀さんの顔面を直撃した。



「誰がキングコングアルか、こんな言葉信じちゃダメアルよA!」


ふんっと鼻を鳴らすと、彼女は食事を再開した。


とても痛々しそうな顔を歪ませた銀さんが、

「ほらな。」

と掠れた声で呟いた。


「つ、強いって事なんですね、夜兎族の人は。」

苦笑いで完結させると、神楽ちゃんはまた突飛な事を口にした。


「ま、私は、ひと殴りでブルドーザーしかぶっ飛ばせない程度のか弱い乙女アルけどな。」


((何がか弱い乙女だよ!矛盾してるんだよ言葉が前後で!!))


口には出さなかったものの、銀さんと新八くんの顔を見て、総ツッコミしたのだと私は感じた。






それからも他愛のない話やテレビのお笑い番組で食卓を賑やかにした。

_________________....


「ごちそうさまでした。神楽ちゃん、先にお風呂入っていい?」

空になった食器の前で、手を合わせながら神楽ちゃんに訊ねる。


「いいヨー。」


満腹でご満悦な彼女達の視線は小さい箱型のテレビに持っていかれている。


気の抜けた承諾を得ると、私は立ち上がって食器を台所まで運んだ。


(やっとお風呂入れる....)

脱衣所に入り、扉を閉めて服を脱ぎ始めた。




「え、」


腹に巻かれた包帯を取ると、脇腹が信じられないことになっていた。




サーベルタイガーに襲われたようだと比喩された程の酷い傷は、
妙さんが言ってた通り、クマの爪で引っ掻かれたような大きい4本の線の傷だった。



だが信じられないのは負傷の規模ではない。









(もうこんなに治ってる....)


その傷はもう3ヶ月経ったように薄くなっていたのだ。


(人の回復力ってこんなパワフルなの....)

呆然と感心した後に、ハッと我に返る。



(いやいやいや!!さすがにありえないでしょ!!経ってまだ三日なのに!!)



言葉を失って、しばらく傷を見つめ続けた。

人は自分が犠牲になる時、それを誰かが知ってくれるだけで報われるものだ→←家族同士でも知らない事って多い



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のと丸(プロフ) - 雪華さん» わー!鋼錬の小説で、コメントして下さった方ですよね!ありがとうございます!(´∀`*)続編というか、新作ですが;; (2019年7月15日 9時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 続編おめでとうございます! (2019年7月15日 8時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - みぃさん» 初めまして!コメントありがとうございます!!ご感想とても嬉しく、励みになります!。°(°´∀`°)°。銀魂の小説は初めてなので至らないところがあるかもしれませんが、今後とも楽しんで下さい(´▽`*) (2019年7月13日 16時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とても面白いです!この作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年7月13日 16時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月10日 22時

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