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異世界に行っても人間の必需品は変わらない ページ23

私は、少し沈黙した空気を変えるべく起き上がろうと動いた。


「Aさん!まだ」

「トイレ、行きたいの。」


新八くんの声に被せるように言うと、納得が言った様子で私の背中を支えてくれた。


「大丈夫ですか?」

「あー、あれ、割と全然大丈夫かも。そこまでもう痛くないや。」

さっきはどうやら勢いよく起きようとしたせいで痛みが走ったらしく、ゆっくり起きれば大したこと無かった。


でもだからといって、こんなにもう痛くないとは、



(私の免疫力強いのかな...)




そんなことを考えながら、新八くんに誘導されてトイレに入った。



用を足して手を洗い、トイレから出ると、脱衣所で神楽ちゃんが手招きしているのが見えた。


何事かと歩み寄ると、神楽ちゃんは戸を閉めて何やらビニール袋から取り出した。


「これ、姐御が買っておいてくれたAの下着アル。あと、その服とか姐御のお下がりネ。着るといいアルよ。」



脱衣所の棚に着物やその他の衣服が置いてあるのを指さした。

「わっ、ありがとう。」


心底助かったと安堵した。

下着をどうしようかと、実のところずっと悩んでいたのだ。




脱衣所から出て戻ると、ちょうど銀さんがお使いから帰ってきた。


「おー、お前ら。何してんだそんなとこで突っ立って。飯買ってきたぞ。」


靴を脱ぎながらビニール袋にそれなりの何かを入れて入ってくる。


「お!待ってたアルヨー銀ちゃん!」


銀さんの帰りに笑顔になる神楽ちゃん。


「いや、お前さっき食ったんだから余計なもんは何も買ってきてねーからな?」


「でも酢昆布は買ったダロ?」


「あー、それか、ほらよ。安上がりで助かるな。」


銀さんはビニール袋から小さい箱を取り出してそれを投げ渡す。

嬉嬉としてさっそく1枚目を口にする彼女。



「ほら、三日も食ってねぇから腹ァ減っただろ、存分に食え。」


そう言って少し笑う銀さんと共に、居間へ戻る。





「あ、おかえりなさい、何買ったんです?」

銀さんのご帰還を確認するとさっそく中身を気にする新八くん。

「普通の弁当だよ。」



テーブルにそれを置くと、青い長椅子に皆腰を下ろした。




私は、どれどれ、と物色するようにビニール袋を覗いた。




「お、唐揚げ弁当ですか!わーい、いただきま...す....ん?」




弁当と割り箸と、あとお茶を取り出すと....ビニール袋はまだ空にならなかった。




袋には一人で食べる分には多い甘いデザートが残った。

甘いものが好きな人間は自分にも甘かったりする→←未成年同士で会話に花を咲かせましょ



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のと丸(プロフ) - 雪華さん» わー!鋼錬の小説で、コメントして下さった方ですよね!ありがとうございます!(´∀`*)続編というか、新作ですが;; (2019年7月15日 9時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 続編おめでとうございます! (2019年7月15日 8時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - みぃさん» 初めまして!コメントありがとうございます!!ご感想とても嬉しく、励みになります!。°(°´∀`°)°。銀魂の小説は初めてなので至らないところがあるかもしれませんが、今後とも楽しんで下さい(´▽`*) (2019年7月13日 16時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とても面白いです!この作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年7月13日 16時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月10日 22時

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