意外と ページ12
・
『___っ、…っはぁ…』
「やあ。気分はどう？」
『………最悪』
____どれくらいの時間が経ったのだろうか
漸く意識を取り戻すと、自分のすぐ側にいるそいつに声をかける
『ねえ、私どのくらい気失ってた？』
「うーん…1時間くらい♣︎」
『…っ、1時間も…？』
試験開始時、試験官の2人は"私達がお腹いっぱいになった時点で試験終了"と言っていた
私が気を失って1時間ということは、皆が調理を始めてからも1時間経っているということ
『……わかった、ありがとうヒソカ。…それと』
私が『側にいて』なんて言ってしまったせいでヒソカはずっと私の側にいてくれたわけで
『…ごめん。本当に。
多分もう、今からじゃ間に合わないと思うから』
不合格に、巻き込んでしまったのだ。
『本当にごめん』と顔を伏せれば
「なんだ、そんな事♣︎」
『…っ、そんな事って！ヒソカなら絶対合格できた、それなのに私のせいで___』
「A♦︎」
宥めるように私の名前を呼ぶと、ヒソカはいつも通りの
…でも、どこかいつもと違う笑みを浮かべて
「上、見てごらん♣︎」
『……上？』
その言葉に空を見上げてみれば、来た時にはなかった飛行船が目に映る
『…あれは？』
「ハンター協会の飛行船さ。…さっきから会場の方が騒がしくてね♠︎」
「どうやら、二次試験はやり直しらしいよ♣︎」と
『それ、本当？』
「本当❤︎」
『…っ、良かった……』
ようやく戻って来た身体の力が、再び抜ける
…本当に、良かった。
「歩けるかい？」
『うん…大丈夫』
「じゃあ、ボクらも行こう♣︎」
「まだフラつくだろ？」なんて差し出されたヒソカの手
『…ありがと』
素直にその手を取ると、飛行船へと向かった
・
「意地っ張りなキミも可愛いけど…さっきみたいに素直なキミもイイね❤︎」
『やめて』
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不正ワーカー - 赤ちゃんはどこからくるの？8評価お願いします！ (2021年12月20日 15時) (
レス) id: 9cb17a261c (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - まぶぴちょこさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです、頑張ります…！！ (2021年11月28日 12時) (レス) id: 65f7be7df1 (このIDを非表示/違反報告)
まぶぴちょこ(プロフ) - 話がとても面白くて、一気に読んじゃいました！続きちのしみにしています！更新頑張ってください🙇 (2021年11月27日 22時) (レス) @page35 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆら | 作成日時：2021年8月27日 18時
