居場所 52ー貴女side ページ25
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私には、家族よりも
一緒に居たい人が出来てしまった。
A「…ごめんね、神威。…ありがとう」
神威「…しょうがない、か。
気が変わったら待ってるよ。」
神威はそう言うと部屋から出て行った。
土「フン、やっと行ったか」
A「土方さん」
土「…」
A「…ありがとうございます」
土「…別に」
そう言うと土方さんは顔を背けた。
…心無しか、少し赤い。
A「…土方さん」
土「…」
A「…大好きです」
土「…。…る」
A「…?」
…よく、聞こえなかった。
土「…俺も…とっくにテメェに惚れてる」
A「…!」
土「…俺ァ、昔と何も変わってねぇ
惚れた女にゃ幸せになって欲しいさ
でもそれは…俺の隣で。…そう思った。」
A「…土方さん…」
その言葉に、私は感情がぐちゃぐちゃになって
でも、嬉しいってことだけはわかった。
土「…俺のそばに…隣にずっといてくれっか」
A「…喜んで」
私はそっと土方さんの手を握った。
もう、失う事はない。
居場所探しはこれで最後。
END.
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作者名:由麻 x他1人 | 作成日時:2016年2月14日 9時