真選組の薬屋さんは愛され過ぎて狙われる 第伍錠目。【銀魂】

百五十三錠目。 ページ10

内側の自分とは和解した。

真選組とも。

でも、幕府からはそれ相応の罰が下されることを覚悟しておけと松平さんに言われた。

別にそれくらい分かってたけどね。

明日は将軍様の城に行く。

将軍様の耳にも届いていたようで、私の罰を将軍様が決めるらしい。

打ち首獄門かな…………

どうせ切腹は避けられないだろうし。

土方さんは、未だに目覚めてない。

死ぬ前には会いたいなぁ。

沖田「おい、なにボーッとしてんでィ」ﾃﾞｼｯ

「痛ｯ。沖田さん。別に、これから死にに行くようなものですし、最期の余韻に浸るのもいいでしょう？」

デコピンされたところを擦りながらそういうと沖田さんにグリグリっとこめかみをやられる。

沖田「後ろ向きに考えるんじゃねぇや。土方さんに怒られるぞ」

こうなるのも仕方ないじゃないですか。

近藤「A、体は大丈夫か？」

「近藤さん。はい。大丈夫ですよ」

近藤「なんか食いたいもんあるか？なんでも言え」

沖田「近藤さんもAも気が早ェや。最期の晩餐ってか？」

「別に良いじゃないですか。うーん…………あ、屯所の食堂のご飯をたらふく食べたいです」

近藤さんと沖田さんはいつも通りだなという顔をするのと同時に少し、悲しい顔をした。

死ぬのは明日。

今日を噛み締めよう。

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