八十六錠目。 ページ7
会議にて。
近藤「トシのやつ…………遅いな…」
定例会議が始まる時間なのにもう30分も過ぎている。
まさか、ね?
伊東「丁度いいよ、僕は今回土方君のことを議題に出そうと思ってた」
伊東がスクッと立ち上がる。
私は沖田さんと伊東の隣。
伊東から一刻も早く離れたい。
伊東「諸君も聞いてるだろう。土方君はこの数日間で自分が作った局中法度を何度も破ってる」
近藤「待ってくれ、先生。トシは必ず___ 伊東「僕は彼は真撰組副長には相応しくないと思う!!」………」
近藤さんは無言でうつむく。
ドンッッッ!!!!
「…………いい加減にしてください」
私は我慢出来なくて床を叩き、低い声でそう言う。
「近藤さん。土方さんが真撰組に相応しくないって言うのを否定しないんですか」
立ち上がり近藤さんの方を見る。
「…………無言ってことは図星なんですか。土方さんは貴方をどれだけ信用してるか、近藤さんには、分からないんですね。長い間ずっといるはずなのに」
伊東が完全に黒だと言う証拠がないから私は何もできない。
その無力な自分が嫌いで。
でも、すぐに信用を無くす、近藤さんも嫌いで。
「失望しました」
私はそう吐き捨てるように言い、会議室を出た。
完全に、やらかした。
私は今、部屋のベッドに体を埋めている。
「………近藤さんも近藤さんだよ………」
分かるよ。
信用を、友情を築きあげるのは大変。
けど崩れ去るのは一瞬。
真撰組の絆が、がらがらと崩れる音が聞こえる。
トントン
「誰ですか」
沖田「入りやすぜ」
「沖田さん…………」
昨日の話だと沖田さんは黒側。
「……………今は誰とも関わりたくないです。出ていって下さい」
沖田「A、テメェが言いたい事もわかりまさァ。だけど、土方のヤローがあんなんだと仕方ねぇだろィ」
「沖田さんも伊東側なんですね。土方さんを庇う人はいない…………いや、ハナから土方さんの命狙ってる時点で伊東側ですね」
沖田さんはフッと笑う。
沖田「そうそう。土方、真撰組辞めるってよ」
…………え?
「近藤さんが切ったんですか」
沖田「伊東の命令でなァ」
………………このままじゃ、真撰組は終わる………
ラッキーキャラクター
近藤勲
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月影悠加 - いつも楽しみにしながら見てます!えっと、リクエストなんですけど、もし夢主が、キャラのことをお父さんと呼んだらどんな反応をするのかって言うのをお願いします!! (2020年9月13日 17時) (レス) id: 680978c726 (このIDを非表示/違反報告)
輪切りナタデココ - 如月裕翔さん» 喜んでいただけて嬉しいです!またのリクお待ちしております!(`・ω・´>)シュビッ (2020年6月11日 22時) (レス) id: 9ee03643ba (このIDを非表示/違反報告)
如月裕翔(プロフ) - 神楽ちゃんかわいいっ!ありがとうございます!! (2020年6月10日 23時) (レス) id: 364751019e (このIDを非表示/違反報告)
輪切りナタデココ - 如月裕翔さん» 了解です!リクエストありがとうございます!! (2020年6月9日 16時) (レス) id: 9ee03643ba (このIDを非表示/違反報告)
如月裕翔(プロフ) - リクエストです!神楽ちゃんとの絡みがほしいです!! (2020年6月8日 22時) (レス) id: 364751019e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:輪切りナタデココ | 作成日時:2020年5月25日 22時