真選組の薬屋さんは愛され過ぎて狙われる 第参錠目。【銀魂】

未知の八錠目。 ページ42

刀を納める。

土方「やり過ぎだ」

「真選組にはこれくらい必要だろ。何が悪ィんだよ」

土方「何もそこまで！」

「真選組副長のくせにそんなへっぴり腰じゃあ、副長名乗れねぇよ。後始末は任せる」

私は十四郎に背を向けて歩く。









屯所に戻り自室に行く。

沖田「無言の帰宅たァ、随分偉くなったみてぇだなァ」

「何の用だ、総悟」

振り返ると総悟が柱にもたれていた。

沖田「10年だけで人間、そんなに変わるもんなんですねィ」

「そりゃあ普通だろ」

沖田「違う。性格じゃねぇよ。心、魂だ」

何言ってんだよ。

「私は変わったことはねぇ。それに昔の私が馬鹿なだけで真選組として分別はつけてるつもりだ」

沖田「……………テメェ、笑うこと無くなったな」

ピクリと反応しちまう。

イライラする。

こいつは、先の未来を知っているようで。

沖田「未来に何があったんでィ。答えろ」









「……………………総悟。先に伝えるよ。私を早く真選組から追い出しな」

沖田「は？」

「私のせいで、テメェらは死ぬ。それだけだ」

………………過去を変えれば未来は変わる。

それがいい方でも悪い方でも。

沖田「どういう…………」

「私は、お前らを裏切るんだ」

少し、だけでも。

こいつらと私を離す。

そうすればきっと未来は変わる。

「……………ｯ、すまねぇ………」

やっぱり、ずっと会えなかったお前らといるのは。

嬉しいけど。

嬉しい、より。

辛くて苦しいや。

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ラッキーキャラクター

近藤勲

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