真選組の薬屋さんは愛され過ぎて狙われる 第参錠目。【銀魂】

八十三錠目。 ページ4

土方さんの事が頭から離れない。

あの人に何が起こったのか、よくわからないし…………

それに、伊東が何か仕組んで来る気がするし………

庭に出て外を眺める。

現在、丑の刻。要するに深夜弐時。

外を出歩く人は居ない。

居たとしても不審者か、呑んだくれの人か。

「ん？…………あれは、伊東…？」

何人かの隊士さんを連れてるし………

怪しい……

「仕方ない……ちぃとばかし、見に行くか……………」

私は深夜の町に繰り出した。









ばれないように屋根の上を通っていく。

ちなみに屋根の上を登って行くのは山崎さんに教えてもらった。

「どこまで行くつもり………？」

この先は屋形船を貸し出す場所しかない。

「屋形船に乗って行ったし…………」

隊士さんは入口で見張りをしている。

入口から入るのは無理そうだな……

屋根から降りて建物の陰から覗く。

密会か？

そっと屋形船に近づき入り口の死角に入る。

船は入れなさそうだけど窓から覗くことは出来るかな。

「ほっと………っ！？」

危なっ！！

窓から軽く頭を出したら高杉と伊東らしき人物がいた。

そーっともう一回覗く。

間違いないな………

証拠を押さえようと思ったけどスマホ置いてきたし………

高杉「伊東、上手くいきそうか？」

三味線の音と共に高杉の声。

伊東「ああ。勿論。副長はそろそろ堕ちる。沖田くんは此方側。あとは近藤君を暗殺」

「は………？」

近藤さんを、暗殺？

伊東「あとA君を君達に渡せばいいのだろう？」

私を？

また面倒なことになりそう………

とりあえず急いで話をしないと、取り返しがつかなくなってしまう。

私は急いで屯所に走っていった。

八十四錠目。→←八十ニ錠目。

ラッキーキャラクター

近藤勲

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す