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厄介な算段 ページ8

▽side 坂田銀時▽


「うわ。相変わらず犬のエサ食ってやがる。おばちゃん、俺はいつものね。」

「テメェも猫のエサ頼んでんじゃねェか」


いつもならこの定食屋でコイツに遭遇しても、わざわざ声を掛けることなんてせず、ただ自分のお気に入り(宇治銀時丼)を食すのみ。
しかし今日に限っては違った。


「まさか素直に来るとは思わなかったよ」

「A使ってまで呼び出したのはテメェだろ。つーか人を呼び出しといて遅刻か。」

「そのAに止められたんだよ。飲みに行くって言ったら、最近多すぎるから今日はやめとけ、って。」


ここに来ることを、アイツにはどうしても黙っておきたくて。
今日を最後にしばらく控えるから、と説得してなんとか自宅を出てきたのだ。


「・・・よっぽど秘密にしておきてェらしいな。それにしてもなんだあの手紙、ふざけてんのか。」


Aに仲介させてコイツに流した便箋。
中身は情報そのものではなく、今日ここで待つことを伝える内容。
間違っても来ないという選択をされないよう、Aに仲介させることを決めてから、「今そこにいるやつに仲介させた意味、教えてやる」なんて文章を付け足した。


「そのふざけた手紙のおかげで来たじゃねェか。」

「あんな書き方されちゃ来るしかねェだろ。で?さっさと本題に入れ。」


依頼を終えて、たまたま出会ったヅラと話していたその日。
依頼者の名前に覚えがあったらしいヅラが記憶を引っ張り出した末、とても見過ごせない情報を寄越した。


「真選組が狙われてるって話」

「は?」

「依頼者の親族に過激攘夷派の男がいて、真選組を潰すのに周りから固める算段なんだと。テメェらが勝手にくたばってくれんなら問題ねェよ?だが色々と知っちまった以上、こっちまで巻き込まれちゃ厄介だ。」

「ほぉ。こっちまで、ねェ・・・。」


既に本心を見抜いているかのような笑み。最初から隠し通せるとは思っちゃいないが、そんなに分かりやすかっただろうか。

俺もコイツも、考えは同じだろうに。


「厄介なのは周りから固める(・・・・・・・)ってとこだろ。Aが心配だって素直に言ったらどうだ。」

「・・・だったら何だよ」

「わざわざアイツに仲介させたのは、俺を確実に呼び出すため。そしてアイツの今日の行動を制限するためか?」

「どこまで聞いてる」

「出掛けようとしたらパシられた、と何度も愚痴ってやがった」

「さすが話が早くて助かるよ、」

オニーサン。

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ξεグリムэЭ(プロフ) - えだまめンヌ。さん» ありがとうございます!ログイン情報を忘れて長らく更新できなかったアホなのですが(笑)引き続き頑張ります! (2020年9月2日 2時) (レス) id: 69bdc7b84c (このIDを非表示/違反報告)
えだまめンヌ。 - しっかり掴まれていて、リアル銀魂!って感じが凄いなと思いました笑ええぇ…未だに驚かされています笑銀さんの生き様だとか、そういうものも盛り込まれていて一気に引き込まれました。この作品大好きです!!応援しています!! (2020年6月18日 16時) (レス) id: 510c711c3f (このIDを非表示/違反報告)
えだまめンヌ。 - 昨日の夜この作品を見つけ、次の日が学校という事も構わず一気読みしてしまいました笑めっっちゃ面白い!!こんな事があったら、きっとキャラはこういう事を言うんだろうな、するんだろうなという部分を→ (2020年6月18日 15時) (レス) id: 510c711c3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ξεグリムэЗ | 作成日時:2019年3月22日 6時

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