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情報提供 ページ7

▽side 土方十四郎▽


「おい、ここはテメェの実家じゃねェんだよ!用が済んだなら帰れ。」

「実家みたいなもんじゃん」

「勝手なこと言ってんじゃねェ。不法侵入で逮捕すんぞ。」

「鬼の副長の妹が犯罪者?もれなく十四郎も立場失くすけど良いの?」

「そうなりゃ縁を切る」

「非情!」


隣で喚き散らすAが何故ここにいるのかというと。


「なんなら情報提供料もらっても良いくらいだし」


そう、情報提供である。
万事屋が依頼をこなす中で何らかの情報を得たらしく、Aを介してそれを寄越してきたのだ。

小さな便箋には「感謝しろよ」なんてムカつく一言が添えられており、危うく破り捨てるところだった。


「私は内容見てないけど、情報提供者には違いないし?」

「提供料だァ?お前はただの仲介で、情報得たのは万事屋だろ。」

「じゃあ銀時には提供料渡すの?」

「誰が渡すか!」


提供者が誰であれ、よほど有益な情報でなければ報酬など渡すことはない。

それに。


「・・・普段なら情報提供なんざしねェだろ。あの天パ、なに企んでやがる。」

「ただの思い付きじゃないの?私までパシられてるのが腹立つけど。」


Aの言葉に眉を寄せる。
俺も引っ掛かっているのはそこで。

わざわざコイツを介しての情報提供。
しかも口頭ではなく文面で知らせてくるなど・・・もしや本当に報酬を渡さなければならないほどの有益なものか。


「お前、中は見てねェんだな?」

「銀時に止められたからね。変に首突っ込むな、って。」


少し不満そうに言うAだが、俺にはそれが万事屋の配慮に思える。
そしてなんだかんだで素直に従うコイツも、薄々その配慮に気付いているんじゃないだろうか。


「・・・万事屋とはうまくやってんのか」

「あれ、そういうの気になるタイプだっけ」

「仮にも挨拶なんて来られちゃ気にするだろ」


コイツらの付き合いに口を出す気はさらさら無いし、聞かずとも順調に過ごしているのは明らかだが。


「最近は万事屋が繁忙期だから。でもまぁ、それなりに・・・?」

「そうか。お前もバイト再開するんだろ?」

「十四郎がお小遣いくれるなら辞めるけど」

「上京した娘への仕送りじゃねェんだよ!真面目に働け!」

「冗談だよ、分かってるってば。それに・・・今の家に住まわせてくれてるだけで感謝してるし。」


照れ隠しか、Aはすぐにタバコに火をつけて。
自分以外のタバコの香りが部屋に漂う状況は、かなり新鮮に思えた。

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ξεグリムэЭ(プロフ) - えだまめンヌ。さん» ありがとうございます!ログイン情報を忘れて長らく更新できなかったアホなのですが(笑)引き続き頑張ります! (2020年9月2日 2時) (レス) id: 69bdc7b84c (このIDを非表示/違反報告)
えだまめンヌ。 - しっかり掴まれていて、リアル銀魂!って感じが凄いなと思いました笑ええぇ…未だに驚かされています笑銀さんの生き様だとか、そういうものも盛り込まれていて一気に引き込まれました。この作品大好きです!!応援しています!! (2020年6月18日 16時) (レス) id: 510c711c3f (このIDを非表示/違反報告)
えだまめンヌ。 - 昨日の夜この作品を見つけ、次の日が学校という事も構わず一気読みしてしまいました笑めっっちゃ面白い!!こんな事があったら、きっとキャラはこういう事を言うんだろうな、するんだろうなという部分を→ (2020年6月18日 15時) (レス) id: 510c711c3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ξεグリムэЗ | 作成日時:2019年3月22日 6時

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