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「この島で過ごしたいんだ。昨日見たら少し変わってたし。それに、もう海はこりごりだからね」



ふざけるように言うAに、リーラは寂しそうに微笑んでAの頭をなでた。

なぜ母がそんな表情をしたのか分からなかったが、それを聞く前にリーラが先に口を開く。



リ「シャンクスさん達は港よ。早くいかないともう出航するわ」

「まだちゃんと礼もしてないのに…!」



急いで港へ向かうAの後ろ姿を見ながら、リーラは静かに涙を流した。



島人「いいのかい。あの子はこの島にいたいって…」

リ「いいえ…あの顔を見れば誰だって分かります」



あんな押し込めたような笑みを浮かべて気付かないはずがない。リーラは涙を拭いて晴れやかに言った。



リ「あの子の旅立ちです。暗い見送りなんて似合いません」








見慣れた船が目に入ってきた。その下でシャンクスと島のみんなが何か話しているのが見える。



「シャンクス、もう行くのですか」

シ「ああ、出航の準備は終わってる。つーわけで、ここまで送ってきた礼にこの島の宝をもらってくぜ」

「…?この島に宝なんて」



あったかな、と考えていると突然身体が浮いた。何事かと意識を戻すと、いつのまにかシャンクスに担ぎ上げられていた。

なぜ抱えられてるのか分からない。そしてさらに分からないのは誰も驚いていないことだ。



「ちょ、何してるんですか!?」

シ「何って、宝をいただいてんだよ。俺らは海賊だぞ?欲しいもんがあったら貰ってくのが礼儀ってもんだ」


いや、そんな礼儀なんて知らない。そもそも宝ってなに。

混乱しているAの耳にその場にいた島人が笑顔で叫んだ。



島人「船長さん。その子はこの島の宝だよ。傷一つつけちゃあ許さないよ!」

島人「俺達の宝をしっかり守ってくれ!」

シ「当たりめぇだ!宝一つ守れねぇようじゃ、海賊が廃るってもんだ!」



シャンクス達の受け答えにさらに混乱していると、奥からリーラが近づいてくるのが見えた。どういうことか聞こうと口を開く。…が、その時の母の顔を見て何も言えなかった。

リーラは優しく微笑んでいた。



リ「いってらっしゃい、A」

「…っ!」


きっと母さんは分かっていた。自分が出さなかった答えを。

母の思いに気づき、ぐっと涙を堪える。



気がつけば、島中の人が港に集まっていた。

遠ざかるみんなに、私は精一杯声を張り上げて言った。




「いってきます…!!」

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竜胆 - YYさん» 1人にしてくれ…!って言いたいですけどww ベンさんもしくはYYさんどうにかしてくれって助け求めたいですよww (5時間前) (レス) id: d86fd8d418 (このIDを非表示/違反報告)
YY(プロフ) - ホウ酸さん» 読んでくださってありがとうございます!ホウ酸さんの小説も楽しみにしてます。頑張ってください! (5時間前) (レス) id: 4125d393b1 (このIDを非表示/違反報告)
YY(プロフ) - 竜胆さん» シャンクスだったらついてきそうですねw (5時間前) (レス) id: 4125d393b1 (このIDを非表示/違反報告)
ホウ酸(プロフ) - 初コメ失礼します!!思わず一気読みしてしましました....続きが早く読みたいです!!更新頑張ってください!!!!!!! (7月15日 20時) (レス) id: d043e2c381 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - おたくの船長…なんで厄介毎に首突っ込むんですか…。あー、ダメだ考えてたらキリが無いんで、頭冷やすついでに散歩して来ますわ。って言ったらなんて言うだろうww (7月15日 19時) (レス) id: d86fd8d418 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:YY | 作成日時:2020年1月27日 16時

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