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遠ざかる島を見送り、Aは後ろを振り向いて満足そうな顔をしている男を見る。
「はぁ…ほぼ誘拐ですよこれ」
シ「へっ、海賊は奪ってなんぼのもんだ」
他の船員を見るが、『諦めろ』というような笑みを浮かべて首を振っている。
確かに船が出てしまえば自力ではどうにもならない。まさかまた海へ出るなんて、しかも海賊になるなんて昔の私だったら考えもしなかっただろう。
…だが、心の奥で喜んでいる自分がいることも確かだった。
_______自分に正直になろう
Aはクスリと笑ってシャンクス達と向かい合った。
「この度仲間になることとなりました、メラルド・Aです。改めて、よろしくお願いします」
言い終わると、歓声のような雄叫びが船上の空気を震わせた。
次の朝はもちろん、酔い潰れた屍がそこら中に転がっていた。散らばっている食器を片付けつつ食堂へ行くと、意外にも先客が揃っていた。
「おはようございます」
べ「おう、おはようさん。悪りぃがお頭を起こしに行ってくれねぇか。声かけときゃ勝手に起きてくるだろうから」
私は頷いてシャンクスの部屋へ向かった。
どうせ起きてないだろうから扉を強めに叩いて呼びかける。
「お頭、朝食できてますよ。早く起きてください」
扉の向こうから何やらうめき声がしたから恐らく起きたはずだ。最後にひと声かけ、私は食堂へ戻った。
コックの料理に舌鼓を打っていると、外から物凄い音がした。その音がだんだん近づき、原因が食堂に転がり込んでくる。
ヤ「どうしたんだよお頭、敵襲か？」
シ「っい、いい、今…なんてっ」
シャンクスはAの方を見て口をぱくぱくさせている。この騒音の原因がまさか自分だとは思わず、Aは咀嚼しながら首を傾げた。
「何かしましたか？」
シ「さ、さっき…なんて言った…？」
「朝食ができましたよ」
シ「違う違う！もうちょい前だ！」
「…お頭？」
それだ！、とシャンクスは指を指して言った。このやりとりを聞いていた数人がようやく何かを察してため息をつく。
Aはまだ分からないのか、少し眉を潜めている。
シ「なんで『お頭』なんだよ！！」
「……は？」
思いもしなかった理由に、Aは呆れた顔で目の前にいる自船の船長を見る羽目となった。
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文ストオタクの一般人 - お、おわり、、、面白すぎました！文ストもみてきます‼(●´ω｀●) (2023年3月17日 14時) (
レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
YY(プロフ) - Mさん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！映画のお陰でもっと赤髪海賊団の活躍を見たくなりました…！ (2022年8月30日 17時) (レス) id: 4125d393b1 (このIDを非表示/違反報告)
M - いや、最高‼︎‼︎主さんの小説すごい好きで何回も見返してますw自分もREDの映画見たんですがシャンクス率いる赤髪海賊団死ぬほどかっこよかった^^; (2022年8月28日 1時) (レス) @page33 id: 475c50d0b5 (このIDを非表示/違反報告)
YY(プロフ) - 竜胆さん» どうぞお気軽に！ (2022年8月22日 13時) (レス) id: 4125d393b1 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - YYさん» やばかったですよね…幹部達がみんな一巻から登場してるって言うのが…ww 時々コメントに顔出しますねww (2022年8月21日 20時) (レス) id: 32faf97f7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YY | 作成日時：2020年1月27日 16時
