第46魂 ページ46
「……三問目は、俺の番か。
一ノ瀬、ちゃんと答えろよ!」
そう言いながら、云業が背中をバンバンと叩いてきた。手が大きいだけに、叩かれると背中がヒリヒリ痛む。
Aは、そんな苦痛に耐えながら声を絞り出した。
『云業さん。無茶な質問は控えてくれ……』
一応、二度目の忠告。
「心配すんな。普通の事しか、聞かねーよ」
『なら、いいが……』
父(阿伏兎)と母(云業)は物分かりがよくて、助かる。息子(神威)は無茶しか言わないが。
「第三問目。好きな食べ物と嫌いな食べ物は?」
さすが、お母さん。空気の読める人である。
「えー、普通過ぎない?」
「……いや、番長。云業は普通の事しか聞かねえって言ってただろう」
神威がニコニコする中で、阿伏兎が呆れたようにツッコむ。Aといえば、顎に手を添えて、『うーん』と首を傾げていた。
『……言っても良いが、笑うと思うぞ』
「え、何で?」
三つ編みの彼に問われ、Aは罰悪そうに頬を掻く。
『……俺の好みを聞いた奴は、
何故か必ずと言って良いほど笑うからだ』
「ああ、イメージに合ってないから? それなら、大丈夫だよ! 思ったより、普通だって分かったし!」
ヒョコヒョコとアホ毛を揺らして、神威が目を輝かす。
Aは『それもそうか……』と納得した。
そして、顔をユックリ上げると
こもった声で口を開く。
『…………好物は[苺]。
苦手な物は、[炭酸飲料と辛い物]だ……』
Aはソッと周りの反応を伺う。
「「「……………………」」」
が、笑いとは正反対に
何故かシンとした沈黙が訪れていた。
その瞬間である。
「あははははははははっ! その顔と性格で好きな物が苺なんて、何ソレ。超可愛いー!」
神威が腹を押さえて爆笑する。それを筆頭に、阿伏兎と云業も自らの口を押さえた。
体を震わして、二人とも笑っているのが聞こえる。
「しかも、炭酸と辛いものが苦手って! た、確かに、笑いが止まらな……あははははっ!」
『…………だから、笑うと言っただろう』
笑う彼を前に、眉間を刻むA。神威は、笑い過ぎの際。目に浮かんだ涙を静かに指で拭い取った。
「ごめん、ごめん。いやあ、Aが思ったより、可愛くてさ……。ギャップ萌えというか、何と言うかさ〜」
プククッと楽しげに笑みを零す。
『そのまま、笑い死にしてくれないか』
「酷い!」
三問目、爆笑で終了──。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
65人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
綿貫(プロフ) - レンジさん» ありがとうございます!コレからも、起承転結をメリハリを付けていくのでヨロシクお願いします♪ (2014年10月14日 8時) (レス) id: 47b4b0da20 (このIDを非表示/違反報告)
レンジ(プロフ) - 面白いです!(*`∀´*)これからも頑張ってください!(^-^) (2014年10月13日 20時) (レス) id: f12d706a63 (このIDを非表示/違反報告)
綿貫(プロフ) - メーア=シュネー@独露典領《小型戦艦海雪》さん» ですよね←目が回りますよね (2014年10月13日 17時) (レス) id: 47b4b0da20 (このIDを非表示/違反報告)
メーア=シュネー@独露典領《小型戦艦海雪》(プロフ) - 確かに頭の中が数式だらけになりますよね← (2014年10月13日 9時) (レス) id: dcebb3bde5 (このIDを非表示/違反報告)
綿貫(プロフ) - 蟲師のギンコと申します。さん» ありがとうございます。この夢主くんは、俺の好きな性格を混ぜて作ったキャラなんです。後、イメージも。後々、色んな設定も出てくるのでご期待下さい! (2014年10月10日 8時) (レス) id: 47b4b0da20 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:綿貫 | 作成日時:2014年9月18日 9時