第41魂 ページ41
それから──
「フフ、Aの笑顔〜!」
『な……ッ、だから、笑ってない!』
詳しくは、目元が一瞬。緩んだだけである。
『それより、神威。離れろ……! 暑い……ッ』
「フニフニ〜♪」
『おい、話を聞け……ッ!』
神威にまだ、抱きつかれていた。先ほどとは違い、手加減をしてくれているが、密着されて体中がポカポカと暑いのだ。
「えー!? せっかく見つけた、人間抱き枕を離せって言うのー!? A、ヒドいヨ!」
『……ヒドいのは、神威だろう。いつになったら、抱きつくのに懲りる』
そう聞くと、神威はアホ毛をピンと立たせた。
「──えっと、Aが自分の過去を話してくれるまで?」
『……つまり、当分。懲りる気はないのか?』
「うん!」
何処か嬉しそうに同意する神威。その腕の中では、Aが小さく溜め息を漏らしていた。
先ほどとは違い、彼らの周りに柔らかな雰囲気が漂っている。
そんな雰囲気を見ながら、阿伏兎がポツリと呟いた。
「どうやら、上手く言ったみてーだな」
傍観者のように、二人を見つめてニヤリと笑う父親。その傍らでは、優しい眼差しを浮かべる云業もいる。
お互い、子供達を見守るような形で。
ちなみに、そんなAと神威はこんな会話をしていた。
『おい、神威。いい加減にしないと、また。頬の皮膚を捻るぞ……』
と少し強め口調で言った。先ほども警告したのにまた。抱きつかれてAは不機嫌のようだ。
だが、神威は別に怯える事も無く、口角を上げている。この表情は、何かを思いついた顔だ。
「もー、物騒だな。
……A、口を慎まないと──」
ヒョイッ
『ッ!?』
「──お仕置きしちゃうぞ?」
体を軽く持ち上げられ、
神威の膝上に「ヨイショ」と乗せられた。
そして、シートベルトのように。後ろから、Aの腰をホールドしている。
あの有名な、膝抱っこをされていた。
『……仕置きとは、コレか?』
予想と違って、キョトンと目を丸くするAに対し、神威はニコッとしている。
「こうすれば、Aを抱き枕に出来るし
後ろから抱っこをしているから、頬をツネられずに、済むんだヨ」
『あ……』
言われてみれば、確かにそうだ。コレではツネるどころか、動く事さえままならない。
「ね、頭良いでしょ?」
Aの左肩に軽く顎を乗せながら、
神威が自慢そうに胸を言った。
『……なるほど、な』
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綿貫(プロフ) - レンジさん» ありがとうございます!コレからも、起承転結をメリハリを付けていくのでヨロシクお願いします♪ (2014年10月14日 8時) (レス) id: 47b4b0da20 (このIDを非表示/違反報告)
レンジ(プロフ) - 面白いです!(*`∀´*)これからも頑張ってください!(^-^) (2014年10月13日 20時) (レス) id: f12d706a63 (このIDを非表示/違反報告)
綿貫(プロフ) - メーア=シュネー@独露典領《小型戦艦海雪》さん» ですよね←目が回りますよね (2014年10月13日 17時) (レス) id: 47b4b0da20 (このIDを非表示/違反報告)
メーア=シュネー@独露典領《小型戦艦海雪》(プロフ) - 確かに頭の中が数式だらけになりますよね← (2014年10月13日 9時) (レス) id: dcebb3bde5 (このIDを非表示/違反報告)
綿貫(プロフ) - 蟲師のギンコと申します。さん» ありがとうございます。この夢主くんは、俺の好きな性格を混ぜて作ったキャラなんです。後、イメージも。後々、色んな設定も出てくるのでご期待下さい! (2014年10月10日 8時) (レス) id: 47b4b0da20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綿貫 | 作成日時:2014年9月18日 9時