第28魂 ページ28
──そんなこんなで
『……コレでよし』
最後にテープで固定して、終了である。Aはパタンと応急セットを閉じた。
「お、出来たのか?」
横目で伺う阿伏兎に、Aはコクッと頷く。
「ほー。やり方は結構アレだが、なかなか綺麗に巻けてんじゃねーか。……ありがとよ」
包帯にふれながら、優しい笑顔で阿伏兎がお礼を言った。Aは思わず。フイッと目をそらしてしまう。
「くくっ、お前さん可愛い奴だな」
無表情でありながら、その頬には微かに赤味が掛かっていた。阿伏兎は苦笑しながら、ヨシヨシと髪を撫で始める。
『…………ッ』
少し髪がボサつくがAはそれを嫌がるワケでも無く、素直に温かい手を受け入れた。
まるで、父子のような二人である。
が、次の瞬間。
あっという間に崩されるのだった。
「あー! 阿伏兎ズルいー!」
「は? 何がぶふぉおッ!?」
突如、神威に軽く十メートル吹っ飛ばされる阿伏兎。Aは、驚きで少し肩を揺らす。
『!?』
そして、そんなAに覆い被さるように神威が抱きついてきた。
その表情は、少し不機嫌そうである。
「もー! 阿伏兎! 俺のAに触らないでよ!
気に入ってんのにーっ!」
「番長!? アンタそんな理由で、俺を吹っ飛ばしたのかよ!?」
「だって、俺の獲物を取ろうとするから!」
ムギュッとホールドする力が強くなる。
ちなみに、Aはどうツッコんだら良いか分からないという心境でいた。
言い合う二人を蚊帳の外で見てる始末である。
「……アンタ、思った以上に番長に気に入られているんだな」
抱きしめられているAに、また阿伏兎とは違う、低い声が降り注ぐ。
『云業さん……』
「一ノ瀬Aだったか? ……悪かったな。
変な所を見せた挙げ句、俺にまで手当てをしてくれて……」
そう言いながら、
頭を申しわけなさそうに掻いた。
『……謝る必要はない。俺は自分の所為でしただけだ』
要は、気まぐれと言った方が近い。
「!、そうか。じゃあ、お詫びと言っちゃ何だが、このジュースやるよ。 ちょっと、買いすぎて困ってたんだ」
果汁百パーセントのオレンジパックをハイと
手渡される。
『……では、遠慮なく』
断る理由がないので、素直に受け取った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
65人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
綿貫(プロフ) - レンジさん» ありがとうございます!コレからも、起承転結をメリハリを付けていくのでヨロシクお願いします♪ (2014年10月14日 8時) (レス) id: 47b4b0da20 (このIDを非表示/違反報告)
レンジ(プロフ) - 面白いです!(*`∀´*)これからも頑張ってください!(^-^) (2014年10月13日 20時) (レス) id: f12d706a63 (このIDを非表示/違反報告)
綿貫(プロフ) - メーア=シュネー@独露典領《小型戦艦海雪》さん» ですよね←目が回りますよね (2014年10月13日 17時) (レス) id: 47b4b0da20 (このIDを非表示/違反報告)
メーア=シュネー@独露典領《小型戦艦海雪》(プロフ) - 確かに頭の中が数式だらけになりますよね← (2014年10月13日 9時) (レス) id: dcebb3bde5 (このIDを非表示/違反報告)
綿貫(プロフ) - 蟲師のギンコと申します。さん» ありがとうございます。この夢主くんは、俺の好きな性格を混ぜて作ったキャラなんです。後、イメージも。後々、色んな設定も出てくるのでご期待下さい! (2014年10月10日 8時) (レス) id: 47b4b0da20 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:綿貫 | 作成日時:2014年9月18日 9時