第26魂 ページ26
詳しく説明すると、云業は見た目の割に繊細で何かがあれば、すぐに転校届けを書きたがるらしい。
阿伏兎と云業は昔からの仲。今まで、
神威の世話を二足のワラジで頑張ってきた。
そんな片割れが居なくなろうとするのは、半身がないのと、同じだというのが阿伏兎の心境だ。
──まるで、夫婦喧嘩だな……
奔放息子(神威)に振り回される父(阿伏兎)とその世話をする母(云業)。
Aは立場的に神威の兄だろうか。
そして、そんな夫婦は──
「紛らわしい言い方をして、
お前ら、死ぬ覚悟できているよね?」
黒い笑顔を浮かべ、
指をバキボキと鳴らす息子に
「「ギャアアアアァァァァ!?」」
言うまでもなく、ボコられていた。
『………………』
Aは、その様子を無視して
屋上の手すりから、空を眺めている。
──バキッ! ボキッ!
物騒な音を耳にしながら。
『……神威。終わったのか?』
同時に、背後で手をパンパンと
払ったような音が聞こえた。
「うん、終わったよ♪」
振り返ると、嬉しそうな顔をした
神威が云業と阿伏兎の上に腰掛けている。
愛らしい顔立ちには、斑点の返り血が付いていた。その状況にAは僅かに眉根を寄せる。
『……まあ、ほどほどにしてやれよ』
足下には、ボロ雑巾になったデカい二人組の屍。その背中を神威が軽く叩いた。
「Aもこっちにおいでよ! 意外と人って、乗り心地が良くってさ〜」
『……神威。俺の話、聞いてたか?』
「聞いてたけど、 今のコイツらに優しくしたくない」
ゲシッと阿伏兎と云業の背中を踏みながら、神威がニコッと笑った。二人が「ウグッ」と呻き声を上げる。
『俺は乗らないから、降りろ。そして、
そろそろ、云業さんの事を聞かせてくれ……』
溜め息を付きながら、Aは手すりから離れた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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ラッキーカラー
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8
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西 - この方角に福があるはずです
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綿貫(プロフ) - レンジさん» ありがとうございます!コレからも、起承転結をメリハリを付けていくのでヨロシクお願いします♪ (2014年10月14日 8時) (レス) id: 47b4b0da20 (このIDを非表示/違反報告)
レンジ(プロフ) - 面白いです!(*`∀´*)これからも頑張ってください!(^-^) (2014年10月13日 20時) (レス) id: f12d706a63 (このIDを非表示/違反報告)
綿貫(プロフ) - メーア=シュネー@独露典領《小型戦艦海雪》さん» ですよね←目が回りますよね (2014年10月13日 17時) (レス) id: 47b4b0da20 (このIDを非表示/違反報告)
メーア=シュネー@独露典領《小型戦艦海雪》(プロフ) - 確かに頭の中が数式だらけになりますよね← (2014年10月13日 9時) (レス) id: dcebb3bde5 (このIDを非表示/違反報告)
綿貫(プロフ) - 蟲師のギンコと申します。さん» ありがとうございます。この夢主くんは、俺の好きな性格を混ぜて作ったキャラなんです。後、イメージも。後々、色んな設定も出てくるのでご期待下さい! (2014年10月10日 8時) (レス) id: 47b4b0da20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綿貫 | 作成日時:2014年9月18日 9時