第24魂 ページ24
『……それで、その云業さんが先ほどから見かけないと?』
特徴に触れないようにAが冷静に言った。
「そうなんだよ。いつも一緒に行動しているんだけど、今日はパシってから一度も会ってなくて──」
「アアアアァァァァッ!?」
その時、Aと神威の会話を遮るように阿伏兎が大声で叫んだ。
普段の眠そうな眼差しが思いっきり、見開かれている。
「阿伏兎。何、俺の言葉を遮ってんの? 殺すぞ」
神威が阿伏兎の右上腕を強く握った。
細い腕から、想像できないほどの力が阿伏兎の腕をミシリミシリと鳴らしている。
「痛ててて!? 番長、
いつもの語尾はァァ!?」
『神威、辞めろ』
Aがヨイショと神威の手を剥がした。隣で神威が「何で?」と眉根を寄せる。
『こんな事をしていたら、いつまで経っても 話が終わらなさそうだからな』
阿伏兎は握られた腕を優しく撫でていた。
『……それで、阿伏兎さん。叫んだ理由は?』
「あ、そうだった! 云業を屋上で待たせてたんだよ! 購買で買ったパンと一緒に!!」
「『は?』」
Aと神威の声がハモる。
「Aの事があって、云業の存在は
スッカリ忘れちまってたがな……」
現在、十時。阿伏兎が教室に来たのは、九時十分。アレから──五十分が経った。
『……つまり、今も云業さんは屋上で待っているのか?』
…………………………。
「……う、云業オオォォォォーッ!!」
次の瞬間、阿伏兎が物凄いスピードで階段を駆け上がって行った。
「『…………』」
思わず、その場で顔を見合わせる二人。そして、今になって置いてかれたと気づいた。
「阿伏兎ー!」
『……忙しい人だな』
と言いつつも、その後を追いかける。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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綿貫(プロフ) - レンジさん» ありがとうございます!コレからも、起承転結をメリハリを付けていくのでヨロシクお願いします♪ (2014年10月14日 8時) (レス) id: 47b4b0da20 (このIDを非表示/違反報告)
レンジ(プロフ) - 面白いです!(*`∀´*)これからも頑張ってください!(^-^) (2014年10月13日 20時) (レス) id: f12d706a63 (このIDを非表示/違反報告)
綿貫(プロフ) - メーア=シュネー@独露典領《小型戦艦海雪》さん» ですよね←目が回りますよね (2014年10月13日 17時) (レス) id: 47b4b0da20 (このIDを非表示/違反報告)
メーア=シュネー@独露典領《小型戦艦海雪》(プロフ) - 確かに頭の中が数式だらけになりますよね← (2014年10月13日 9時) (レス) id: dcebb3bde5 (このIDを非表示/違反報告)
綿貫(プロフ) - 蟲師のギンコと申します。さん» ありがとうございます。この夢主くんは、俺の好きな性格を混ぜて作ったキャラなんです。後、イメージも。後々、色んな設定も出てくるのでご期待下さい! (2014年10月10日 8時) (レス) id: 47b4b0da20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綿貫 | 作成日時:2014年9月18日 9時