【銀魂】無表情な俺と正反対な周囲逹【男主】

第１４魂 ページ14

そして、Aは何処かに小さな覚悟を決め、彼の蒼い瞳を強く見つめ返した。


『初対面の俺とタイマンしたい理由は？』


冷静に聞くと、目の前の彼は口元に笑みを浮かべて、少し訛った口調で話し始めた。


「教室の入り口で凹んでいた床」


『！』


「ココの連中は大体、床をめり込ませられるんダケド、床に残っていた足跡はアイツらよりも、かなり小さい物だった」


彼の理論は、続く。


「この学園で一番。小柄なのは俺だけど、その足跡はさらに一回り小さかった。となれば、俺より小さい奴。……君しかいないよネ？」


ニコリと人差し指を立てながら、探偵のように真実を見抜いた。


──喧嘩だけじゃなく、頭も切れるのか


『アレは、星海坊主先生に
余計な心配させないために割っただけだ』


おかげで、少し廊下を壊してしまったが。


「ふうん。なら、試しに俺と手合わせしてくれない？ その怪力に興味があるんだけど」


『断る。アンタの理由なんて、知った事じゃない。大体。俺は、喧嘩上級者じゃなくて、只の一般人────ッ！？』


──ドガシャアァァァァン！


その瞬間、彼の足がAの頭に振り下ろされた。

机が衝撃で吹っ飛び、窓ガラスが全て割れる。教室内に地響きが起きた。

煙が立ち込む中、三つ編みの彼は
笑みをさらに濃くする。


「君に拒否権はないヨ。一般人かは、俺が決めてあげる」

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