【銀魂】無表情な俺と正反対な周囲逹【男主】

第１３魂 ページ13

「ん？」


『！』


その瞬間、彼の瞳と音がしたかのように
目が合った。

三つ編みの彼は笑みを浮かべているが、
まとった気配には全く隙がない。


──強いな……。


心なしか彼の瞳が輝いているように見え(ガシッ


「ねえ、君！ 俺とタイマン張らない？」


瞬間、物凄いスピードで肩を掴まれた。


『………………………は？』


──タイマン？タイマンって、何だ？


「「「「ええええぇぇぇぇーっ！？」」」」


だが、Aよりも
周りの反応の方が凄さまじかった。


「あの神威が直々にだと!?」


「アイツ、何者なんだ!? 初っぱなから、
神威に喧嘩を申し込まれるなんて！」


「タダ者じゃねーぞ！」


周りの騒がしさで、何となく理解できた。
　

──ああ、タイマンって喧嘩の事か。


思ったより、冷静なAである。

三つ編みの彼は、周りから恐れられるほどの強者らしい。確かに、この中では圧倒的に空気が違う。


「神威ィィ！ お前また、勝手な事を──」


「アンタの意見は聞いてないヨ。
聞いているのは、この彼なんだから」


ニコニコしながら、担任の言葉を遮る。
思った以上の、戦闘好きのようだ。

今の言葉でクラス中の視線が、再びAに集中したのは間違いない。今度は期待と好奇心が入り交じったような眼差しで見てくる。


『………………はあ』


今日は、疲れる一日になりそうだ。


──アンタ達は、俺にどうしろと言うんだ？

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