【銀魂】無表情な俺と正反対な周囲逹【男主】

第１１魂 ページ11

教卓の前に立つと、担任に白いチョークを手渡された。名前を描けという事だろうか。


──カツカツ……。


黒板に小気味の良いチョークの音を響かせる。

背中に多数の視線を感じながら、
チョークを置くと、静かに口を動かした。


『一ノ瀬Aです。不良じゃないので、
喧嘩は受け付けません──以上』


いかにも、挑発的な台詞。

周りが突如、ザワめいた。
それでもAは、無表情を浮かべている。

それがまた、気に食わないのか不良達は
眼光を鋭く光らせ、ドスの利いた声を荒げた。


「一般人が何の用で来たァァ！」


「ココは、お坊ちゃんが来て良いほど
柔な所じゃねーんだよ！」


「帰れーッ！」


それぞれの席から立ち上がり、不良達は次々とブーイングを上げる。同時に星海坊主も一喝した。


「コラァァ！ てめーら、
勝手に席から立ち上がんじゃねェェェェ！」


「「「うるせーよ！ 薄らハゲーッ！」」」


「んだと!? てめーら、まとめて血祭りにしてやらァァァァ！」


『え』


ドガシャアァァンッ！ と言う音と共に
教師込みで喧嘩が勃発しそうになった。


──その時


「ねえ、さっきから。うるさいんだけど」


軽い声と共に、後ろの扉が開いた。

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