【銀魂】ある塾の病弱な少女の思い出話

第5話 ページ7

しばらくすると、先生が帰ってきた。

そして、3人は部屋を出て行った。

「A、どうでした？あの3人は？」

『面白かったです』

先生はニッコリと笑った。

「それは、良かったです。」

『え？』

「少し表情が柔らかくなりましたね。」

『そ、そうですか？』

少し顔が熱くなった。絶対顔が赤くなっている。

「Aは、表情豊かですね」

「ま、Aだけじゃないですけどね…」

先生は苦笑いをしていた。

『3人ですか？』

「いいえ、子供達全員ですよ。」

「あの3人は特にですが…」

『3人は仲が良いですね』

「そうなんですかね…」

『喧嘩するほど仲が良いって言うじゃないですか』

「そうなんですが、少しのことですぐ喧嘩するので…」

「あの3人は例外なんじゃないかと思いますよ…。」

さっきもそんな調子だったから否定ができない。

『そうかもしれませんね』

3人が喧嘩してるところを勝手に想像すると笑えて来る。

『でも、すぐ喧嘩できる友達が居るなんて羨ましいです。』

先生がキョトンとしていた。

「Aもこれから作れば良いじゃないですか」

また、笑顔に戻る。

『そうですね』

私も微笑み返す。


こんな平和な毎日が続くことを私は願った。

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