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第25話 ページ30

「今度はなんだ?」

『…雪で、遊びたい…。』

「…」

『ごめん…!無理な話だよね…』

「いや…俺良いこと思い付いた。」

『え…?』

「ちょっと待ってろよ!」

『?…』

銀時がその場を離れると、静寂が訪れた。

刺すような寒さと、いつもと違う音が聞こえる気がした。

この音がきっと雪の降る音なんだろう。

『…』

息を吐けば、その息は白くなっているんだろう。

そう考えていたらもう目が見えないことが寂しくなってしまった。

けれど、目が見えていたときは感じなかったことを感じるようになっている気がする。

雪に触れたくなって屋根から手が出るであろうところまで手を伸ばす。

しんと伸ばした手に一粒の雪が落ちて来た。

落ちたと思えば私の体温ですぅと溶けてしまった。

こんなにすぐ溶けてしまうものが積もるなんて少し不思議だと思った。

「なんだよ…」

「良いから来いって…!」

「銀時、説明してくれ」

「Aー!!!」

『…3人揃ってどうしたの?』

「どうしたと言われても…」「俺等もしらn…」

「お前のために2人を呼んだんだ…!」

『…?』

「お前、雪で遊びたいって言っただろ?」

『言ったけど…?』

「2人で遊ぶより4人で遊んだ方が面白いと思ったんだよ…」

『…皆、ありがとう…!』

‐‐‐‐‐バンガイヘン‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

「A、お前等にもお礼してたけど俺のおかげだからな!?」

「知らん。」

「と言うか何も言わずに連れていかれたのだから少しぐらい良い思いをしても良いだろう?」

「あれは…」

「言い訳してんじゃねぇよ。」

「はぁ!?」

「どうせ、Aを喜ばせるためだったt…」

「高杉、お前わかってんじゃねぇk…」

「は?最後まで人の話を聞けよ。」

「俺等にはなんのプラスにもなってねぇからな?」

「はぁ…?お前等Aにお礼言われて嬉しく無かったのかよ…!?」

「勘違いしてんじゃねぇよ。」

「何も言わずに連れていかれた不快感が大きすぎて、お礼を言われた嬉しさが感じられない。」

「ヅラお前まで…」

「つまりお前の不愉快な誘い方が悪い。」

「理不尽すぎるだろおおおおおおおおおお!?!?!?」

‐‐‐‐‐バンガイヘン カン‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

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高杉るな - この作品はちょっと切なくて、良いですね!(いきなりすみません)あと作者さんが一生懸命(?)なのが分かります!更新、楽しみにしてます♪ (2017年11月28日 17時) (レス) id: 264bb20a3e (このIDを非表示/違反報告)
甘党。(プロフ) - 夜空 星月さん» ありがとうございます! (2017年11月26日 16時) (レス) id: 95933b74ce (このIDを非表示/違反報告)
甘党。(プロフ) - 夜空 星月さん» はい…。夢主には終わりがあります。余命と言う言葉があるなかでも皆さんの心が温まるような話に出来たらと思っています。 (2017年11月26日 16時) (レス) id: 95933b74ce (このIDを非表示/違反報告)
甘党。(プロフ) - ムクロさん» 提案ありがとうございます!松陽先生の傷は盲点でした…。これから先この作品に生かせたら是非使わせて頂きたいです…!ありがとうございます。 (2017年11月26日 16時) (レス) id: 95933b74ce (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星月(プロフ) - 更新頑張ってください (2017年11月25日 14時) (レス) id: 5d15086cca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘党。 | 作成日時:2017年3月31日 13時

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