第23話 ページ28
『私の目はいつかきっと見えなくなる。』
私の話の一言目がそんな言葉だから3人は言葉を失ったような感じだった。
『見えなくなるのが明日なのか1年後なのかはわからない。』
『けど、この2日間でだいぶ見えなくなってて…』
『だからきっと私の目が見えなくなるのはそんなに時間がかからないと思う。』
『少なくとも今以上に見えることはもう無い…。』
『きっとこの先は体調も悪くなっていく一方だから皆に迷惑をかけることが多くなっちゃう。』
「迷惑だなんて思ってねぇよ。」
今まで一言も喋らずに聞いてくれていた晋助が急に言葉を発した。
急にそんなことを言うから私は驚きが隠せず、きょとんとしていた。
『…』
「だから、俺は迷惑だなんて思ってねぇって。」
自分の意見を言うと言うより、私の自虐的な言葉を否定してくれていた気がした。
『晋助…』
「俺達も高杉と同じだ。だろう？銀時。」
「あぁ？たりめぇだろ。」
『小太郎と銀時も…』
『…』
あまりの嬉しさに言葉が出てこなかった。
「大丈夫だ。どんなにAの体調が悪くなっても俺達が支える。」
「俺達は最後までお前の傍に居る。」
「そう言うことだ。」
3人の言葉はすごく温かくて自然と涙が溢れ出てきた。
なんて言ったら伝わるのか分からなかった。
でも、私の口は勝手に動いていた。
『…ありがとう…。』
ありふれた、単純な言葉。
でも、変に飾るよりもきっと伝わりやすい。
「そんな泣くなって！」
3人がおろおろしていたから、ちゃんと喋れないので笑って見せた。
けれど涙は止まらず、号泣したままだった。
少しだけ収まって来たので一番伝えたかったことを口にする。
『…皆は、最後までずっと笑ってて』
「「「勿論だ」」」
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高杉るな - この作品はちょっと切なくて、良いですね!(いきなりすみません）あと作者さんが一生懸命(？）なのが分かります！更新､楽しみにしてます♪ (2017年11月28日 17時) (
レス) id: 264bb20a3e (このIDを非表示/違反報告)
甘党。(プロフ) - 夜空 星月さん» ありがとうございます！ (2017年11月26日 16時) (レス) id: 95933b74ce (このIDを非表示/違反報告)
甘党。(プロフ) - 夜空 星月さん» はい…。夢主には終わりがあります。余命と言う言葉があるなかでも皆さんの心が温まるような話に出来たらと思っています。 (2017年11月26日 16時) (レス) id: 95933b74ce (このIDを非表示/違反報告)
甘党。(プロフ) - ムクロさん» 提案ありがとうございます！松陽先生の傷は盲点でした…。これから先この作品に生かせたら是非使わせて頂きたいです…！ありがとうございます。 (2017年11月26日 16時) (レス) id: 95933b74ce (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星月(プロフ) - 更新頑張ってください (2017年11月25日 14時) (レス) id: 5d15086cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘党。 | 作成日時：2017年3月31日 13時
