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第8話 ページ11

「す、すみません…。」

「いや、こっちこそごめんね。少し娘を捜していたから…」

聞いたことある声だった。

『…』

「おい。高杉。何ボケっとしてやがる。」

「うっせ。」

ギュ

私は銀時に隠れるようにして、銀時の袖を握った。

「どうした?」

『…』

「A?どうした?」

向こうが気付いていないようだったから

『う、ううん。なんでもない…。』

そう言って銀時の袖を引っ張る。

『…行こ…?』

このまま、何事も無く帰れることを願った。

「…行くか…。おい。行くぞ。」

「A?」

でも、そんな願いは踏み潰された。

『…』「「「!?」」」

「Aだろう?探したぞ。」

「A、一緒に家に帰りましょう?」

私達に近づいてくるそいつは私の父親。

その後ろには私の母親。

『…嫌だ。』

「何故だ?」

『もう、あんな生活嫌だ。』

「それは、Aのことを考えて…」

もう、親の話を聞くのが嫌になって走ってその場から逃げる。

「おい!?A!!!」

銀時達がすぐ追いかけてくれる。

「A!?」「待ちなさい!!!」

人生で初めて全力ダッシュをした。

でも、やっぱりすぐ体力が尽きて走れなくなった。

『はぁはぁはぁ…』

「「「はぁ…はぁ…。」」」

流石に皆も息が切れていた。

「アイツらってお前の親?」

『はぁ…はぁ…』

まだ息が切れてる私は頷いた。

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高杉るな - この作品はちょっと切なくて、良いですね!(いきなりすみません)あと作者さんが一生懸命(?)なのが分かります!更新、楽しみにしてます♪ (2017年11月28日 17時) (レス) id: 264bb20a3e (このIDを非表示/違反報告)
甘党。(プロフ) - 夜空 星月さん» ありがとうございます! (2017年11月26日 16時) (レス) id: 95933b74ce (このIDを非表示/違反報告)
甘党。(プロフ) - 夜空 星月さん» はい…。夢主には終わりがあります。余命と言う言葉があるなかでも皆さんの心が温まるような話に出来たらと思っています。 (2017年11月26日 16時) (レス) id: 95933b74ce (このIDを非表示/違反報告)
甘党。(プロフ) - ムクロさん» 提案ありがとうございます!松陽先生の傷は盲点でした…。これから先この作品に生かせたら是非使わせて頂きたいです…!ありがとうございます。 (2017年11月26日 16時) (レス) id: 95933b74ce (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星月(プロフ) - 更新頑張ってください (2017年11月25日 14時) (レス) id: 5d15086cca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘党。 | 作成日時:2017年3月31日 13時

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