4018話 ページ37
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☆ 坂田side ☆
神威「随分とあの女に入れ込んでるみたいだね」
素早く繰り出される剣筋を未来が見えているかのように華麗に躱し、ストンと地面に舞い降りて男はそう言った。余計なことばかり問い質されるものだから、一度しっかり納得させようと口を開く。
坂田「俺にとってアイツは・・・・・・そうだな、飼い犬みてェなモンだな」
神威「カイイヌ?」
坂田「そ。それ以下でもそれ以上でもあるめェよ。にしてもしつけェな、お前こそアイツが気に掛かってるように見えるが?」
神威「まさか」
「まあ、キョーミはあるけど」笑顔を崩さないでぽつりと零すと、今より更に口角を釣り上げて瞳孔をかっ開き、重たい一撃を俺の腹のど真ん中にかまそうと動いた。必死に抗って避けると「キョーミ、ねェ」と呆れたように呟けば「じゃあさ、」なんて再び紡がれて。
神威「アンタは飼い犬のこと、どこまで知ってる?」
身体を動かし、戦い続けることこそがコイツにとってのコミュニケーションなのだろう。相変わらず身軽な動作で体力の上限というものが存在しないみたいに走り回るものだから、少々自分の年齢を感じる。
坂田「ンだよ、それ」
神威「あ、どこまでって別に如何わしい意味じゃなくて」
坂田「ならどーいう意味だよ」
神威「え、血統書持ってないの?飼い主なのに」
「そっかあ」とナチュラルに吐くいただけなのに散々笑殺された気分になっていると、動揺している俺の背中を壁にヒビが入りそうな強さで押し付ければ。
「特別に教えてあげるよ、飼い主さん」そう、三度嘲笑したのだった。
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堕天使(プロフ) - 桜匁さん» おはる!!!返信遅くてごめんね、ありがとううう!!!!!もう夏といえば強化合宿、よりも夏といえば金太郎で行きます女隊士は(白目)コメントくれるだけでとんでもなくうれぢいよッ心からいつもあじがどヴと言いたいらヴ、期待に応えられるように頑張りまくるね!!!!!! (2019年6月7日 20時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - 私に出来るのは、これくらいの事しか無くて申し訳ないけれど、これからも更新頑張って!!! 毎度毎度の如く、応援してます!!! 最後に言わせて下さい。「この小説最高ッーー!! 尊すぎるうううう!!!」()。毎度の長文とお目汚し、失礼しました〜! (2019年5月21日 21時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - ててて、てんちゃん!!!!! ついに、ついに!! 続編おめでとうございます!!!! 相変わらず、神谷ちゃんが天使。通常運転でニヤニヤしてしまいました……!! 金魚の金太郎(三代目)ですね、私も取りに行きます。(真顔)。 (2019年5月21日 21時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2019年5月21日 21時